大学の学位があれば、より多くの収入を得て、生活レベルを上げることが可能だ。その一方、学生ローンで借金をしすぎたうえに、あまり役に立たない学位を手にしただけで終わってしまうこともありうる。
学位の価値は結局、どんなキャリアを選ぶか、「さらには」、その学位を取得するためにどのくらいのお金が必要なのかで決まる。
だからこそ、最もよい将来につながるであろう学位を見きわめることが、誰にとっても重要なステップとなる。多額の収入を得られる分野を選ぶとともに、手ごろな授業料の大学に通ってコストを削減すれば、何十年にもわたって学生ローンの返済に悩まされることなく、自立して豊かな人生を送ることが可能だ。
幸い、学費の元を取りやすい専攻学科を見つけるのはそれほど難しくない。アメリカ政府のデータを参考に、高収入が期待できる専攻学科をいくつか紹介しよう。
石油工学
石油技術者は、とんでもない額のお金を稼ぐ。しかも、石油技術者として働くのに必要なのは学士号だけだ。石油技術者は、地下に眠る石油や燃料を抽出する設備の設計と運用を行う。過酷な条件下で働くことも少なくない。
米国労働統計局(BLS)が発表した最近の統計によると、石油技術者が2018年に稼いだ年収の平均は15万6370ドルだった。
少し別の業界において、これを上回る年収で働く石油技術者たちもいる。石油工学分野の労働者派遣サービス・セクターで仕事に就く石油技術者の場合は、年間賃金の平均が20万7100ドルだった。
コンピューター情報システム/コンピューターサイエンス
コンピューター情報システムに携わる専門家は、勤務先企業のテクノロジーに関するニーズの総括や、コンピューターのハードウェアとソフトウェアの選択と導入、テクノロジー部門の人材需要の管理などを行う。また、同じ会社で働くほかのIT専門家の業務を監督し、コンピューターネットワーク全体の安全を最優先で確保する業務もある。
こうしたキャリアには、コンピューターサイエンスや情報科学における類似の学位でも進むことができる。
いずれにせよ、大学でこうした専攻を選んでおくことで、多額の報酬につながるキャリアが多数ある。米国労働統計局によれば、具体的な報酬は以下の通り。
・コンピューターおよび情報システムのマネージャー:15万2860ドル
・コンピューターおよび情報システムのリサーチ・サイエンティスト:12万3850ドル
・コンピューターおよび情報のアナリスト:9万4990ドル
・コンピューターシステム・アナリスト:9万3610ドル