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Perrier-Jouët Grand Brut ペリエ ジュエ グラン ブリュット

Forbes JAPAN本誌で連載中の『美酒のある風景』。今回は10月号(8月24日発売)より、「ペリエ ジュエ グラン ブリュット」をご紹介。ブリュット(辛口)のシャンパーニュを生み出したペリエ ジュエ、そのスタイルを体現するのが「グラン ブリュット」だ。


シャンパーニュのテイスティングをする際、よく「白い花のような(香り・味わい)」というフレーズが使われる。

この「白い花」は具体的な植物の品種を表すのではなく、フランスの片田舎の路傍に咲きこぼれているような小さな白い花を指しているのだそうだ。オレンジ、アカシア、菩提樹などがイメージされることが多いが、そのどれもが風が吹けばそっと香るような可憐な花々。

華やかでありながらこれみよがしではなく、さわやかな青草やハーブのニュアンスも感じさせる、エレガントで複雑なフローラルノート、それが「白い花」である。

そして「白い花のような」シャンパーニュの代表格と言えるのが、ペリエ ジュエグラン ブリュット。

1811年に、フランスでシャンパーニュ出身のピエール・ニコラ・ペリエとノルマンディ出身のローズ・アデル・ジュエのふたりが恋に落ち、結ばれたことから生まれたメゾン、ペリエ ジュエを代表する1本である。このペリエ家とジュエ家のロマンティックな物語は甘口だが、実はブリュット(辛口)のシャンパーニュを他のメゾンに先駆けて1846年に生み出したのもペリエ ジュエ。

甘めが主流だった当時のシャンパーニュの糖分を約10分の1に抑えた世界初のブリュットシャンパーニュは、食前、食後のみならず食中にふさわしいワインとして、英国をはじめ海外市場でも支持された。

愛飲したファンは、ヴィクトリア女王、ナポレオン3世、モナコ公妃など……歴史上の人物から現代のセレブリティまで枚挙にいとまがない。

そのブリュットスタイルを体現している「ペリエ ジュエ グラン ブリュット」は1971年に誕生し、今に続くロングセラー。

やはりフレッシュで生き生きとした酸、軽いタッチなのに長く続く余韻が特徴のこの1本に合わせて「ル スプートニク」オーナーシェフの高橋雄二郎氏が作ったのは、コリアンダーやフェンネルのまさに白い花が咲く秘密の花園のようなひと皿だった。

「『ペリエ ジュエ グラン ブリュット』の特長であるエレガントなフィネスを活かせるよう、ハーブを使い、マリネしたホタテとともにさわやかな前菜に仕立てました」(高橋シェフ)。

口中に白い花がほころぶようなシャンパーニュは、のちにブリオッシュやヴァニラのような複雑味をもって心地よい余韻をもたらす。ここから始まるディナーへの期待が高まるひと時である。

Perrier-Jouët Grand Brut ペリエ ジュエ グラン ブリュット

セパージュ:シャルドネ20%、ピノ・ノワール40%、ムニエ40%
度数:12度
容量:750ml
価格:7050円(税別参考小売価格)
問い合わせ:ぺルノ・リカール・ジャパン(03-5802-2671)

photographs by Takao Ohta | text and edit by Miyako Akiyama

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