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ソフトバンクCEO 孫正義 by Gettyimages

ソフトバンク創業者でCEOの孫正義は、日本メディア「Nikkei Business(日経ビジネス)」のインタビューに応じ、自身の実績や日本の課題について語った。

孫はなだめるような口調で話し、次のように述べた。「僕の実績はまだまだ上がっていない状態で、恥ずかしいし、焦っています。やっぱり米国や中国の企業の成長を見ると、この程度ではいかんという思いは非常にあります」

ソフトバンクが設立した1000億ドル規模の「ビジョンファンド」は最近、期待通りのパフォーマンスをあげられておらず、孫のテック系投資家としての評価に傷がついた。ソフトバンクやその他の出資元は、ウィーワークが上場を見送り、評価額をピーク時の470億ドル(約5兆円)の半分以下に引き下げたのを受け、創業者のアダム・ニューマンらを追放した。

ソフトバンクグループの株価は、今年4月には6000円台に上昇していたが、現在では4000円台まで下落している。傘下のビジョンファンドの出資先の、ウーバーの株価もIPO価格を下回る水準に低下している。しかし、ロイターの報道によると孫は、「ウィーワークやウーバーは現在、赤字を批判されているが、10年以内に黒字化を果たす」と述べたという。

孫はまた、起業家らに警告を発したという。「最近、私はスタートアップ経営者たちに自分の限界を見極めるよう、呼びかけている。限界を知ることが新たなチャレンジにつながるのだ」との孫の発言を、ブルームバーグは報道した。

ソフトバンクは今年7月、ビジョンファンドの第2弾の設立を発表したが、資金集めは難航していると報じられている。

孫はNikkei Businessの取材に、現在の日本経済を取り巻く状況が「非常にまずい」と述べ、「戦前戦後や幕末に比べて起業家精神が非常に薄れてしまっている」と話した。

「私はかつて、米国や中国の市場の大きさを羨ましいと思ったこともあった。しかし、今は東南アジアのように市場が小さい国から、急成長している会社が数多く出てきている。自分を含めて、日本の起業家は言い訳をしている場合ではない」と孫は述べた。

孫は日本が島国として孤立し、世界から完全に置き去りにされる危険を警告。日本は中国に対する競争優位性を失ったと指摘した。

フォーブスの試算で保有資産額が189億ドルの孫は、2017年に830億ドルの売上を記録した世界4位の通信企業であるソフトバンクを率いている。

ソフトバンクは2017年に350億ドルの資金を約100件の投資案件に注いでおり、そこにはシェアオフィス企業のウィーワークや、配車サービスのウーバーが含まれていた。

編集=上田裕資

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