サイバー犯罪から身を守るためにできる4つのこと

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サイバー犯罪が世界に与える被害は、2021年までに年間6兆ドル(約650兆円)近くになると見積もられている。

この数字は、世界規模のサイバーセキュリティー企業であるハージャベック・グループ(Herjavec Group)の支援により、サイバー情報調査会社サイバーセキュリティー・ベンチャーズ(Cybersecurity Ventures)が実施した2019年の報告書によるものだ。ハージャベック・グループは、サイバー攻撃が現在、最も急速に増えている犯罪行為だと報告している。

お金や個人情報、金融情報の盗難、生産性の喪失、重要な企業・個人情報に損害を与えることや破壊は全てサイバー犯罪として分類されている。残念なことに、ハッカーやサイバー犯罪者はますますそのスキルを上げている。米ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルは近年、大規模なデータ漏えいの被害に遭い、最大5億人の宿泊客の名前や住所、電話番号、誕生日、電子メール情報を流出させた。

こうした数字は驚くほど大きなものだが、サイバー犯罪から身を守るために取れる対策はいくつかある。

1. 厳格な安全策を講じる

一部の人にとっては明白なことかもしれないが、さまざまな文字や記号(ハッシュタグやクエスチョンマーク、パーセント記号など)を使ったパスワードを作り、それを頻繁に変えること。誕生日や子どもの名前などよく使われるものは避け、他者がパスワードを解読できないよう、できる限り難解なものにする。

また、二段階認証が使えるときは必ず活用し、アカウントをより強固なものにしよう。二段階認証は、アカウントにログインするたび携帯に送られる一度限りの暗証番号を入力することを必須とすることで、追加のセキュリティーレベルを設けるものだ。

2. コンピューターのOSをアップデートする

通知を受けたときには、コンピューターや携帯電話のオペレーティングシステム(OS)をアップデートすること。その際まずは、その通知が本物であることを確認する。また、新たなオペレーティングシステムではこうしたシステムの安全性が常に改善されているため、金銭的な余裕がある場合は数年に一度、新たなコンピューターやノートパソコンを購入することを勧める。
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翻訳・編集=出田静

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