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(左から)ビビッドガーデン代表取締役秋元里奈、タイミー代表取締役社長小川嶺、同社トラベル事業部プロジェクトマネージャー本間大輝、ひだしんイノベーションパートナーズ代表取締役古里圭史、東農園 東信吾

ユーザーは交通費や宿泊費を支払うことなく地方を訪れることができるようになり、人手不足に悩む地方の農家は、都心から働き手を確保できるようになる──。

「すぐ働けてすぐお金がもらえる」ワークシェアアプリを提供する「タイミー」から「タイミートラベル」が10月3日、リリースされた。

タイミートラベルでは、面接をすることなく、アプリに登録をされているユーザーのスキルや経験をもとに、農家とのマッチングが成立。事前にタイミーからユーザーへ交通費が支給され、業務の対価として、勤務先である農家に宿泊することができる。農家はユーザーへの労働力を給与に換算した際の30%を手数料としてタイミーに支払う。

4月にβ版をリリース際には、 「志賀高原ホテル一望閣」に5日間宿泊をしながら、食堂での配膳や室内の清掃、ベッドメイキングをする2名の募集に対し、130名の応募があった。

地方の人と触れ合う機会をどう増やすかが課題

地方から都心への人口流入でますます深刻化する過疎問題に伴い、 2014 年、政府は「地方創生」を政策として打ち出し、2019年には総務省が「関係人口創出・拡大事業」推進を開始。

人口減少時代を迎えた現代において、移住民を表す「定住人口」や、観光目的の「交流人口」でもない、「関係人口」と呼ばれる若者層を増やすことが狙いだ。

将来的にその土地に移住し、地域づくりの担い手となることが期待される地方外の人材、「関係人口」を増やすために、手軽に地域での生活を体験できる接点をいかに作っていくかが鍵となる。

タイミートラベルのローンチと同時に、生産者がWEBを通じて食材を消費者に直接届けることのできるサービス「ビビッドガーデン」との業務提携も発表された。

同社代表の秋元里奈は、「現在提携している約500件の農家さんでは、作物の収穫期などの繁忙期に同時に人手不足が発生することが課題。常に人手が足りていない地域では、時給を上げても人は集まりません。そんな課題の解決の一手を、タイミートラベルのユーザーさんが担ってくれれば」と語った。


文=守屋美佳

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