シャオミは先日、画面占有率が180%を超えるサラウンドディスプレイと、1億画素のカメラを搭載したフラッグシップモデル「Mi MIX Alpha」を発表し、世界を驚愕させた。それと同時にシャオミは最新OSのMIUI 11を発表し、新バージョンのカメラアプリを送り出していた。
Xda Developersのチームは、このカメラアプリのソースコードを検証した結果、超ハイクオリティモードに関する記述を発見した。そこには「pref_video_quality_entry_8kuhd」及び「video_ultra_clear_tip_8K」とのテキストが存在しており、これが8Kの動画撮影モード向けのものであることは明らかだ。
ただし、現状のシャオミのハードウェアに8K対応のデバイスは存在しないため、これは同社が今後発売する端末向けのものと考えられる。Mi MIX Alphaのイメージセンサーはサムスンと共同開発したISOCELL Bright HMXで、最大で6K解像度の動画撮影に対応している。
8Kによる動画撮影では、4Kの4倍の画素数でディテールを記録可能になるが、高価な8Kディスプレイの普及は進んでおらず、スマホのカメラに搭載する意味があるのかという疑問も湧く。しかし、8Kでの撮影にはいくつかの利点があり、8Kクオリティの動画を製作する意図がなくてもメリットがある。
8Kで撮影し、4Kにダウンサイジングした場合、4Kで撮影した場合よりもクオリティの高い動画を生み出せる。さらに、劣化の起こらない2倍ズーム効果を用いたり、従来よりも立体感が高い映像が得られる点もメリットだ。
また、8K撮影で広い画角で動く被写体を撮影した後、編集段階で被写体を追尾する映像に加工すれば、複数のカメラで撮影するよりも、手軽に動きのある映像に仕上げることができる。
スマホのカメラに8Kクオリティが必要かどうかという議論はさておき、シャオミがアップルやサムスンなどの競合と戦う上で、8Kが大きな強みとなることは確実だ。