一方で、4〜5段目の人には、「面白い」という言葉が刺さりやすい傾向があります。社会的にはすでに認められているため自己実現に興味が湧き、仕事や生活でいかにオリジナリティを出すかに重きを置いているからです。
つまりエグゼクティブの方々は、散々成果を出し社会的に認められているため、「すごい」という相槌や言葉は聞き馴染みのあるただの相槌でしかありません。
では、具体的にどのような相槌や言葉が刺さるかというと、
・「〇〇さん、本当に面白いですね」
・「●●さんの話は、すでに漫画化されてたりしますか?」
・「△△さんの話は、東野圭吾の作品を読んでるように引き込まれます」
など、「面白い」を言い換えて表現すると相手に刺さりやすい言葉となります。
ビリオネアに刺さる相槌とは?
また、実は4〜5段目以上の方々も中には存在します。具体的には、オリジナリティも十分に発揮し、自己実現も済ませてしまったというエグゼクティブの中のエグゼクティブな方々です。
そんな方々には、「変わってますね」という相槌や言葉が刺さりやすい傾向があります。なぜなら、自分のやってきたこと自体が非常に稀有で偉大であることを本人たちも知っているためです。
だからこそ、あえて讃える意味も込めて、
・「〇〇さん、変わってますね」
・「●●さんの話は、異常ですね」
・「△△さんの話は、もう訳が分からなくて笑えてきます」
などの表現をすることで相手との距離を詰めることができます。もちろん使用する状況によっては違和感を覚える単語ですので連呼しないことをお勧めします。
また、相手を称賛する気持ちを忘れずに使用することが鉄則です。結果、気持ちが入っていないと「軽いな」とバレます。
自分の欲求レベルや社会的なレイヤーによって価値観が変わることで、相手に刺さる言葉も変わります。
それらを見極めながら話を進めることにより、相手からより本音を引き出し、信頼関係を作っていく方法として活用していただけますと幸いです。
ちなみに、お笑い芸人さんの中でも一流の方々は「面白い」という言葉の意味合いが非常に広がっているように感じます。
人を笑わせることが「面白い」と考えていた若手の視点から、スポーツで熱狂すること、映画を見て感動すること、お化け屋敷で恐怖すること、後輩が売れて幸せになることなど、「面白い」の価値観が広がっていきます。
面白いって本当に深いですね。
ぜひ、実際にご活用ください!
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