AKB48グループ卒業から3年半。梅田彩佳が歩む、アイドルを辞めた後の「第二の人生」

梅酒のプロデュースも行う梅田彩佳




それがきっかけで中野BCさんにお会いし、その場で「私、こういう梅酒をやりたいんです」って言ったら、快く受け入れてくれて、KURANDさんを紹介してもらったことからプロジェクトが進んでいきました。

実際に梅酒をプロデュースするにあたって、ひとつのものを作るにはたくさんの時間と労力、そしてたくさんの人の協力が要るな思いましたし、ゼロイチがすごく難しいな、と。

一歩踏み出してしまえば、何とかやるしかない、みたいな感じで突き進んで行けるのですが、一歩目を踏み出すのが大変。「梅恋」のプロデュースにも、言い始めてから1年くらい時間がかかっているので、やっぱりそれくらい時間がかかるものなんだ、と感じましたね。

ただ、実際に和歌山の蔵に行かせていただき、何十種類もの梅酒を飲みながら、自分が飲みたいと思う梅酒を考える時間は、すごく楽しかったです(笑)。

“元AKB48”というイメージを忘れるくらい、いろんなことに取り組みたい

卒業してから約3年半。ここ数年でAKB48グループを卒業し、自分のやりたいことを実現していってる人が増え、彼女たちの姿を見ると、すごく刺激をもらえます。最初の頃は自分と比べてしまい、「どうしたらいいのか……」と悩んだ時期もありましたが、今は周りと比べずに「自分は自分」と割り切り、やりたいことに向かって真っ直ぐに進めています。それが梅酒のプロデュースであり、一番最初にやってみたかったことが実現できたので、次のキャリアに向けた第一歩が踏み出せました。

そういう考えを持つようになってから、ビジネス書を読む機会が増えました。最近はSHOWROOM代表の前田裕二さんの著書『メモの魔力』を読んで、自分がやりたいと思ったことをノートに書き出しています。実際にノートに書き出すことで、自分に足りない部分、自分の弱い部分が明確になるんです。「私にはまだまだ足りない部分が多いな」とヘコむこともあるですが、個人的にはすごく良い機会になっています。



AKB48グループのときは、とにかくアウトプットし続ける日々。与えられた目の前の仕事を必死にやらなきゃ、やらなきゃ、やらなきゃだったんですけど、これからの時代、そして今後のキャリアを形成していく上で、その状態ではダメなんですよね。
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構成=新國翔大 写真=小堀将生

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