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ツイッター ジャパンの橋本昇平氏(写真=小田駿一)

国内の月間アクティブユーザー数は4500万超、巨大プラットフォームとなったツイッター。

2006年に登場、08年には日本語化され、11年には日本オフィス設立。同年、東日本大震災が発生し、ツイッターが一般的に使われるようになった。「短文投稿サイト」から画像・動画・ライブ配信まで投稿できるよう進化したことで、より多様な表現が集まるプラットフォームになった。

Forbes JAPANは、9月25日発売の本誌で「WHO IS THE TRUE INFLUENCER?」と銘打ち、8人の識者をアドバイザリーボードに迎え、トップインフルエンサー50人を初めて選出した。

アドバイザリーボードを務めたツイッタージャパンのツイッター ネクスト マネージャー橋本昇平に聞く、ツイッターの魅力とプラットフォーマーとしての進化、本物のインフルエンサーとは。


──ツイッターという言論空間の特徴について教えてください。

特徴として「オープンな場での会話」があります。利用者の方が興味関心のある情報を探すためにツイッターに訪れ情報を入手するだけでなく、自身の意見や考えを投げかけることにより会話が生まれ、その内容が広がり、深まることで人々の実生活にまで影響を及ぼすことができるということです。

2015年あたりから、いわゆる著名人を起点とするだけでなく、一般利用者の方のツイートをきっかけに、ツイッター上での会話がツイッター外にまで広がっていく事象が増えてきました。

「#保育園落ちた日本死ね」については、16年から現在に至るまで、継続的に議論が繰り広げられています。ここ数年は動画の伸びが顕著で、日常的な猫の動画から、コンテンツホルダーさんの公式動画まで、幅広い種類の動画が人気です。

──ヘイト、炎上など様々な課題も取りざたされてきました。そういった問題への対処や、健全化への努力について教えてください。

利用者の皆さんが安心して健全な議論に参加できるよう、最優先事項として取り組んでいます。以前は利用者から報告された場合にのみ悪意のあるツイートかどうかを調査していましたが、それでは十分ではないと理解し、今年より利用者からの報告に頼るだけでなく、積極的な強制執行の対応を優先して取り組んでいます。

攻撃的なコンテンツの38%、専門チームが積極的に特定

昨年、強制執行措置を取られた悪意のあるコンテンツのうち、積極的に特定されたものは0%でした。現在は、強制対応された攻撃的なコンテンツの38%は、利用者からの報告ではなく、テクノロジーを活用し、ツイッターの専門チームが積極的に特定したものです。これらには、攻撃的な行為、ヘイト行為、自殺や自傷行為の助長や扇動、脅迫や、具体的な暴力的脅迫などが含まれます。

常に先んじて迅速に対応し、主要な分野や地域において対応チームを増員しています。

──対利用者、対クライアント両面でどのような存在を目指していますか。

利用者および広告主、パートナーの皆さんにとってツイッターの価値やツイッターらしさを体感いただけるように、あらゆる施策やタッチポイントを通じて積極的にアピールしていきます。首都圏だけでなく、全国津々浦々でご利用いただけるように、様々な方との協業を模索していきたいです。

マーケティングに目を向けてみても、会話の「量」だけでなく「質」にも注目する広告主が増えてきました。広告やキャンペーンに接触した後の反応も含めた議論はとても重要だと思います。

──ツイッター上のインフルエンサーの方々の共通点を教えてください。

ツイッターは、自分の興味関心のある話題がリアルタイムに、かつオープンに繰り広げられるプラットフォームです。たとえ匿名であったとしても、その話題に関して高い熱量で語れる方であれば、インフルエンサーになり得る可能性があります。付け焼き刃の知識でなく、本当に好きな話題で会話を繰り広げられるという点が共通しています。

──本物の「インフルエンサー」はどのような存在なのでしょうか。

自分自身のコミュニティとエンゲージしながら、そのコミュニティの外にまで影響が及ぶような人が「本物のインフルエンサー」だと思います。一方的に情報を発信するだけでなく、反応を見ながら発信することを変え、更にはそのコミュニティまでも進化させられる人が、今どきのインフルエンサーなのではないでしょうか。

ここ1年、「スモールマス」や「トライブ」(共通の興味や目的を持ち、互いにコミュニケーションしつながっている集団)という言葉を耳にするようになりました。今後は、プラットフォームを横断するコミュニティが増え、各プラットフォームの特性を踏まえてコミュニティを大きくしていく「インフルエンサー」が増えてくると思います。


橋本昇平◎ツイッター ジャパン ツイッター ネクスト マネージャー。あらゆる企業のマーケティングに最適なツイッター上のオーディエンスや会話を見つけ出し、企業のマーケティングに活かすコミュニケーション戦略を推進するチームを統括。2014年7月、ツイッター ジャパンにブランドストラテジストとして入社。入社以前は、広告代理店にて国内外の広告主のマーケティング戦略立案業務に従事。

文=林亜季、写真=小田駿一

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