世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版


サラリーマンでも発信者になれる

自分のような一介のサラリーマンでも情報発信ができる。しかもふと気が付くと、有名な人が何人もいるという状態になっていたんですね。そういう人たちの影響力を可視化したくて、「アルファブロガー・アワード」と呼ばれることになる企画を2004年に始めました。いわゆる芸能人ブログではなく、サラリーマンやビジネスパーソンでも多くの読者を抱える影響力のあるブロガー「アルファブロガー」を探せ、というプロジェクトです。

2005年にはその時の受賞者にインタビューした『アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから』(翔泳社)という本も出版しました。

「一般の人でもインフルエンサーになれる」というのがやはり、インターネットの面白いところだと思います。テレビ全盛の時代のインフルエンサーは芸能人とイコールだったと思うんですよね。僕の中ではインフルエンサーって、インターネットを通じてボトムアップで影響力をつけていった人というイメージがあります。

──そもそもどうしてブログを始めたのでしょうか。

NTTを辞めてITコンサル会社に1年だけ行きました。でも1年でコンサルが合わないのが分かってしまい、ベンチャー企業のマーケティングマネージャーのオファーがあったんで、飛びついたんですよね。

あわや転落人生、ブログに救われる

でも、やることなすことうまくいかなくて、当時、いつ自分はクビになるのかと恐怖でした。その過程で、何かやらなくちゃいけないなと思ってブログで情報発信を始めたんです。NTTを勢いで飛び出して、1年でコンサルを辞めて、ベンチャー企業を数年でクビになってたら、絵に描いたような転落人生ですよね。なんとかしなきゃと必死でした。

ブログを書くだけでなく、積極的に外に出て行き、そこで知り合った人たちとSNSで繋がるように努力しました。遅くまで会社で仕事するのをやめて、外にどんどん出ていくようにしたんですよね。不思議なことに、仕事の価値観が変わった結果、仕事の面でも好転していきました。

当時はツイッターのようなオープンなソーシャルメディアがなかったので、ブログ自体がソーシャルメディア的だったんですよね。誰かが意見を言ったらトラックバック機能を使って、それにツイッターのリプライ的に意見をブログで書いていく。

ネット掲示板のように匿名での議論ではなく、ブログのIDを軸にネット上で議論がされるようになると、「誰が言ったのか」という点が注目されるようになります。そこでインフルエンサー的な人たちが生まれる下地ができていったと思うんですよね。

構成=林亜季、写真=小田駿一

VOL.7

「松下幸之助だったら、どう思うだろう」前田...

VOL.9

ラブリと白濱イズミの関係性。彼女が「社会派...

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい