ビジネス

2019.09.29 12:00

外観は賛否両論のホンダ・クラリティPHEV 走りは良く電欠の恐れなし

ホンダ・クラリティPHEV

バッテリーやインバーター、それに燃料タンクを床下に積むことによって、コーナーではボディロールはほとんどしないし、高速道路でもフラット感を保って安定している。また、ステアリングは少し軽いものの、しっかりと路面からのフィードバックを捉えており、ステアリング自体の手応えは良い。
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内装にもホンダは力を入れているので、座り心地やトリムなどは高級車並みの出来栄え。乗り心地も良いけど、荒れた路面を走ると、少しゴツゴツとしたフィーリングは気になった。18インチのタイヤを変えると少し良くなるのではと思う。

デザインには賛否両論

ここでデザインについて。これだけの技術を採用しているからこそ、僕としてはもっと格好良く作って欲しかった。先進的なクルマほど、際立つスタイリングが不可欠だと思うからだ。だが、クラリティのビジュアルは賛否両論としか言いようがない。
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ホンダは近未来的な形にしたかっただろうけど、僕から見ると、フロントのデザインにいっぱいエッジを効かせたりして、美しさより機能性を優先しているように映る。とはいえ、好きな人にはたまらないだろうけれど。



さあ、最後はPHEV車に関心のある人が一番聞きたいであろう2つの情報をお伝えしよう。

まず充電。クラリティPHEVは、一般の住宅に設置できるACの200Vの普通充電用ケーブルを使うと、約6時間で満充電となる。急速充電は30分もあれば完了。急速充電器が空いていればの話だけどね。そして価格。588万円は、やや高く感じる人も少なくないだろう。

PHEV車は「電欠」の恐れはないので、まだEV車の航続距離に満足しない人にとっては打って付けかもしれない。あのスタイリングが好みだったら、ね。

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
「ライオンのひと吠え」 過去記事はこちら>>

文=ピーター・ライオン

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