小中学校教育とキャリアでの成功につながり 新たな調査で判明

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小中学校教育と給料

成績がトップクラスだからといって必ずしも裕福になるわけではないが、給料が高い仕事には高等教育が必要になることが多い。小中学校の成績がより高い学位につながっていることを考えれば、高い成績を収めることが高い給料に結びつくことには納得が行くだろう。

ただ、小学校の成績による給料の差はわずかなものだった。小学校時代に平均より上の成績を収めていた人は平均で年3万8355ドル(約414万円)の給与を稼ぐようになっていたが、平均より低い成績を取っていた人の平均年収は3万8049ドル(約410万円)だった。

ただし中学校の学業成績の差を基にした場合、この差は広がっている。中学校でAを取っていた人の成長後の給与は、成績が平均レベル、あるいは平均より下だった人に比べて高かった。中学校での成績がDやFだった人の平均年収は3万419ドル(約330万円)だったが、Aを獲得していた人の年収は、それよりも平均で1万1000ドル(約120万円)ほど高かった。

また、良い成績に加え、小中学校教育に対する考え方も将来の収入に影響しているようだ。自身の総合的な生活において、小中学校の教育が重要な役割を果たしたと考えていた人は、平均で4万2553ドル(約460万円)と最も高い給与を報告していた。

小中学校教育と生活への満足度

考え方が影響を与えるのは稼ぐ額だけではない。小中学校教育での習慣が生活への満足度に全く影響しなかったと考えていた人の生活への満足度は平均で最も低く、35パーセンタイル(全体を100としたとき、下から35番目)より下だった。

一方、小中学校教育の習慣が生活への満足度に大きな影響を与えたと考えていた人は、全回答者の65%と比べて自分の生活への満足度が高かった。

翻訳・編集=出田静

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