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科学技術の未来、文化について執筆

Photo by Jeff J Mitchell/Getty Images

サンフランシスコ本拠の衛星スタートアップ企業「Spire」は、100基以上の衛星を宇宙空間に投入し、航空機や船舶、気象関連のデータを取得している。同社は9月25日、4000万ドル(約43億円)の資金を新たに調達し、アジア太平洋地域で気象関連のサービスを開始するとアナウンスした。

「当社は今後、衛星から取得したデータで競合企業を上回る市場シェアを獲得していく」と、Spireの共同創業者でCEOのPeter Platzerは述べた。

Spireの気象観測衛星は宇宙空間から地球に電波を照射することにより、気温や湿度などのデータを正確に把握する。同社のテクノロジーは様々な地点の気象データを、従来のツールよりも高い精度で捉え、天気予報などのサービスで利用可能にする。

衛星分野では陸上や沿岸部にフォーカスした衛星コンスタレーションからデータを取得する企業が一般的だが、Spireは創業当初から海上を行き交う船のトラッキングに強みを持っており、既存の企業とは異なるデータを利用可能にする。

今回の資金調達はGPO FundやPerennial Management、Bessemer Venturesらの主導で実施され、Spireの累計資金調達額は約1億9000万ドルに達した。同社は今後のアジア進出を控え、日本の伊藤忠商事や三井物産とも提携を結んだ。

伊藤忠商事は声明で、Spireとの協業により衛星データを活用した多様なビジネスの創出を行っていくと述べた。

SpireのPlatzerによると、同社は今回調達した資金で、アジア地域でのマーケティングやセールスチームを増強するという。さらに、アジア地域向けの気象分析プロダクトの開発も進めていくという。

「アジアではこの地域に特有の気象に絡む事象が発生しており、新たな資金やパートナーシップにより、現地の課題を解決していきたい」とPlatzerは述べた。

編集=上田裕資

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