ジョンソンは、ブランドを横断したデジタルコマース戦略やデータ活用を通じて顧客と従業員の満足度向上を図る。彼は20年以上に渡って大手企業の技術責任者を務めた経歴を持ち、直近ではウォルマートでCIOを務めた。
「クレイ・ジョンソンは、当社がテクノロジーを中核とした戦略を推進し、顧客やフランチャイズ加盟店、株主への提供価値を高める上で理想的な人材だ」とヤムブランズのプレジデント兼最高執行責任者(COO)であるデービッド・ギブスは声明で述べた。
ギブスは、2020年1月から同社のCEOに就任する予定だ。ジョンソンは、ヤムブランズの最高財務責任者(CFO)であるクリス・ターナーの配下となる。
ジョンソンは、ウォルマート時代に同社のエンタープライズIT戦略や各種サービス、オペレーション、サイバーセキュリティの責任者を務めた。彼は特にデジタルトランスフォーメーションの推進で大きな功績をあげ、テクノロジーを用いてスピードと提供価値を高め、顧客体験の向上を実現した。
また、AIや機械学習、ブロックチェーン、ビッグデータ、IoTなどの先端技術を研究するためのイノベーション拠点をテキサス州のダラスとオースティンに建設した。彼はカスタマージャーニーに主眼を置き、ウォルマートの技術組織をプロダクトモデルに移行した。
ジョンソンのイノベーションを起こす手腕は業界内で高く評価されており、最近では「年間最優秀CIO賞」と「最も影響力が大きいCIO賞」を受賞している。
ジョンソンは、ウォルマートの前にはGEパワーでCIOを務め、ITとサイバーセキュリティ、データ、デジタルトランスフォーメーションを統括した。彼は、フェデックスでソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後はボーイングとデルで要職を歴任した。
「テクノロジーは事業を発展させ、顧客により大きな価値を提供することを可能にする。今後はKFCやピザハット、タコベルの担当部門と協力し、オムニチャネル戦略の推進や先端アナリティクスをはじめとする様々なテクノロジーの活用によって顧客、従業員、加盟店に大きなメリットを提供していきたい」とジョンソンは声明の中で述べた。