ビジネス

2019.09.27 08:00

世界10都市に向けてピッチ。新たな舞台に挑む5人の日本人女性起業家

右からWiSE24のピッチに登壇したStroly高橋真知、キャリーオン長森真希、ファーメンステーション酒井里奈、ALE岡島礼奈、ZEST伊藤由起子

右からWiSE24のピッチに登壇したStroly高橋真知、キャリーオン長森真希、ファーメンステーション酒井里奈、ALE岡島礼奈、ZEST伊藤由起子

イノベーションが加速し、テクノロジーの恩恵が日常生活のあらゆるシーンに浸透するようになってからも、全体に対する女性起業家の割合はわずかで、アメリカにおいても女性起業家の資金調達額は全体の約3%と伸び悩んでおり、日本ではさらに低い割合と見られている。少子高齢化社会が急速に進行するなか、働く母親の家事負担軽減、幼児や児童教育、介護など、女性に負担が偏りがちな分野により多くのイノベーションが求められている。
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「男性中心のビジネスエコシステムの根本からの変化が求められています。そのためには女性起業家たちが世界と直接つながり、グローバルレベルに意識を高める必要があると思いました」。そう語るのは、シリコンバレーで女性起業家向けのアクセラレータープログラムを運営するWomen’s Startup Labの堀江愛利氏だ。

今回、Women’s Startup Labは世界の女性起業家たちのピッチを連続してオンラインで中継するイベント、WiSE24「Women’s International Showcase of Entrepreneurs’ Day」を9月19、20日(アジア時間)で開催。米シリコンバレーをはじめブラジル・サンパウロやカナダ・トロント、韓国・ソウルなど世界10都市から54人の女性起業家が参加し、東京会場としては、港区のForbes JAPANイベントスペースを舞台に世界に発信された。

日本チャプターに割り当てられた時間は20日の午前10:30から11:00までの30分。選ばれた5人の女性起業家が、スライドなし、全編英語で各3分の持ち時間を使い、世界の投資家や各国政府のイノベーション関係者に向けてピッチを行った。
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参加した5人の女性起業家と登場順は以下の通り。

1. 伊藤由起子 ZEST代表取締役
人手不足が深刻な流通業界や在宅医療業界などを対象に人材シェアリングプラットフォームを展開。

2. 岡島礼奈 ALE代表取締役社長
宇宙を舞台とした新たなエンターテインメントとして「人工流れ星」事業を展開。

3 酒井里奈 ファーメンステーション代表取締役
発酵技術を中心としたバイオマス事業と商品開発やデザインコンサルを行う。

4. 長森真希 キャリーオン代表取締役COO
子ども服のオンライン買い取りサービスとオリジナルブランドの展開。

5. 高橋真知 Stroly 代表取締役社長
絵地図やアナログ地図にGPSを連動させるサービスを展開。
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文=岩坪文子

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