嫌なことは笑いの振り
彼らは、自分の人生で起きたあらゆる失敗を笑いのネタに変えます。それだけではなく、本来なら人には話せないようなコンプレックスさえもネタにするのです。つまり、失敗やコンプレックスは、お笑いのネタとしてはとても美味しいのです。なぜなら、ネガティブなエピソードは、聴衆にとって共感を呼ぶものだからです。
これについて、放送作家の高須光聖さんは、かつてTEDxtokyoに登壇してお笑いについて話す中で、「人生については、嫌なことは笑いの振り(ネタこめ)、笑いで全て回収できる」と表現されていましたが、これはまさにメタ認知とポジティブ転換を的確に言い表した言葉だと思います。
人は、放っておくと感情の渦にまみれて、起きている事実よりもさらにネガティブな捉え方をしたり、ネガティブな感情を太らせてしまう生き物です。そうなる前に、情熱大陸風でもいいし、お笑い芸人風でもいいので、自然とメタ認知する習慣を持つと、人生はより豊かになるのではないでしょうか。
連載:ポストAI時代のワークスタイル
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