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真のインフルエンサー、5つの条件(イラスト=ロビン・デービー)

現実世界でも、ビジネスシーンでも存在感が増しているインフルエンサー。インターネットやSNSは、個人の生き方や稼ぎ方をどのように変えたのか。

「インフルエンサー」はスマホとソーシャルメディアの浸透により誕生した21世紀の生き方である。ソーシャルメディアのユーザー数は世界的規模に拡大、マスメディア並みのフォロワー数や深い影響力を持つ個人も台頭した。

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グーグルトレンドによると、グローバルで「influencer」のワードは2010年代後半ごろから徐々に検索されるようになり、19年現在に至るまで検索数は増加の一途をたどっている。

「influencer」と同時に検索されているキーワードで多いのが「instagram」や「youtube」、また「how to become」(どうすればなれるのか)。インフルエンサーが社会現象となって久しいが、世界的にインフルエンサーに対する一定の「憧れ」が存在することがわかる。

「インフルエンサー」という言葉が日本経済新聞に初めて登場したのは2006年7月(日経テレコン調べ)。世界最大のメガ・エージェンシーグループであるオムニコムグループが、国内に戦略PR会社として、「ブルーカレント・ジャパン」を立ち上げるという記事が朝刊に掲載された。

記事中では「インフルエンサーと呼ばれる人々」として「ネット上で消費者に影響力を持つ専門家やブログ(日記風の簡易型ホームページ)主宰者など」と紹介している。フォロワー数の多い人というよりは、より専門性にフォーカスした意味で使われていた。

国内でその後、「インフルエンサー」の言葉の検索が急上昇したのは17年3月。乃木坂46が17枚目のシングルとして同月に発売した楽曲名となった。以降、継続的に検索され続けている。

芸能人、タレントは「インフルエンサー」といえるのか

編集部内で時間をかけて議論したのが、インフルエンサーの定義だ。直訳すれば「影響力のある人」。

国民的アイドルグループ「嵐」はインフルエンサーといえるのか? それでは「コムデギャルソン」の川久保玲は? 具体例を挙げながら定義づけを進めた。編集部とアドバイザリーボードより、現時点の「真のインフルエンサーの条件」として、以下の5点を挙げたい。


【活動の舞台】
ソーシャルメディアを舞台に発信し、それによって活躍の場を広げている


【発信の姿勢】
最先端を走り、ポジティブに未来を切り拓こうとしている


【発信の内容】
多くの人の行動変容を促す強いメッセージや、時に大胆で勇敢な、独自の表現を打ち出している


【発信の影響】
既存のルールや既成概念を変えている、もしくは新たな市場を生み出している


【あり方】
存在自体が、新たな生き方の提案やロールモデルになっている



その5つの条件を表現したのが、冒頭のイラストである。一体一体が、各々の条件を体現している。

文=林 亜季 イラスト=ロビン・デービー

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