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(CTRLラボ(CTRL Labs)/ CTRL LABS)

フェイスブックは9月23日、脳から手や指先に送られる信号を検知するリストバンドを開発するスタートアップ「CTRLラボ(CTRL Labs)」を買収すると発表した。ブルームバーグは関係筋の情報として、買収金額が5億ドルから10億ドル(約1070億円)の範囲だと報じた。

フェイスブックのAR(拡張現実)及びVR(仮想現実)部門を率いるアンドリュー・ボズワースは公式ブログで、同社が今後、ユーザーの心理を読み取るテクノロジーを開発し、コンシューマー向けプロダクトに組み込む計画であると述べた。

CTRLラボの創業者のPatrick Kaifoshは現在31歳で、フォーブスの「30アンダー30」の選出歴を持つ。

コロンビア大学でニューロサイエンスを学んだKaifoshは、今年3月のフォーブスの取材で、「手の筋肉のレイアウトは、どんな人でも共通であるため一貫性のあるデータを取れる」と話し、「手首につけたリストバンドだけで、日常的に使う全ての電子デバイスの操作が可能になる」と述べていた。

CTRLラボは今後、フェイスブックのAR及びVR関連プロジェクトを手掛ける「フェイスブック・リアリティ・ラボ」に組み込まれる。今年2月に実施した資金調達で、同社はGV(旧グーグルベンチャーズ)の主導により2800万ドルを調達していた。Pitchbookのデータによると、CTRLラボは累計6700万ドルをアマゾンのアレクサファンドやSpark Capitalなどから調達している。

フェイスブックのボズワースは、「リストバンドは脳から送られる、手を動かすための信号を読み取る」と述べた。CTRLラボのテクノロジーは、この信号をスマートフォンやコンピュータが理解できるものに変換するという。

「このデバイスは人間の意図を読み取ることを可能にする。つまり、写真をシェアする際に、ごくわずかな動作をする、もしくはそう思うだけでアクションを起こせるようになる」とボズワースは述べている。

フェイスブックは2017年に、脳とコンピュータをつなぐ「ブレイン・マシン・インターフェース」のコンセプトを明らかにしていた。それ以降、最大の成果となったのが、フェイスブックの資金で実施された、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームによる論文だ。

今年7月に発表された論文で研究チームは、神経障害の患者らが話そうとしている内容を、リアルタイムで読み取ることに成功したと述べていた。

編集=上田裕資

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