ライフスタイル

2015.03.27 10:00

東京都心で過ごす、究極の非日常[取り急ぎ要チェックイン]




東京のど真ん中、大手町の高層ビル最上部に満を持して現れたアマンの世界初の都市型ホテルにして、日本初のアマン。その圧倒的なファシリティと最高のサービスを体験してみた。 

“息をのむ”という表現はこういう光景を見たときに使うべきだろう。

大手町タワー33階に開けた、明るい空間の壮大さと美しさは、まさに未見のものだった。ビルの最上階、38階までの6フロアを貫く高さ約30mのアトリウム、その下には570㎡もの広大なガーデンレセプションが広がり、黒い水盤上の生花や石庭、そしてオリジナルデザインのソファなどが、ゆったりと美しくレイアウトされている。
「アマン東京」。リゾートホテル界の比類なきトップブランドとして、世界中に26軒のホテルを手がけるアマングループの世界初の都市型ホテルであり、かつ日本初のアマンであることで世界的にも注目を集めるこのホテルは、第一印象から我々の度肝を抜いてみせた。
「アマヌサ」「アマンコラ」といったアマンリゾートをすでに5軒手がけているオーストラリア人建築家のケリー・ヒルによるデザインは、日本の伝統家屋をインスピレーション源とした和洋折衷のスタイルであるにもかかわらず、外国人建築家の作によくある“違和感”をまったく感じさせない。それは彼が、完璧な和の最新空間を創造しているからだろう。レセプションから各部屋の細部に至るまで、玄武岩や花崗岩、クスノキやセンノキ、クリ、ヒノキといった本物の和の素材を惜しげもなく使用しているほか、要所に配された16人のアーティストによるアートの数々は、日本の自然や四季をユニークに表現している。一分の隙もなく透徹された美意識、それこそが、このホテルの圧倒的な特別感を醸し出しているのだ。

 ほかにも2,500㎡もの広さを誇るウェルネスゾーンには、最大75㎡のトリートメントスイートでの施術が受けられるスパや、全長30mのインドア・スイミングプールなどの施設が充実。飲食ゾーンに目を移すと、「ザ・レストラン by アマン」の壁面には約1,200本保管可能なガラス張りのウォークイン・ワインセラーが、シガーラウンジにはビルトインのヒュミドールや会員用のボトルロッカーがしつらえられている。また客室は、最もスタンダードなデラックスルームでさえ71㎡と、都内最大の広さを誇っている。

 かように枚挙に暇がない圧倒的なファシリティはもちろん、サービスもまた、アマンならではの特別なものだ。特に注目したいのは、初の都市型ホテルならではの会員制組織「AMAN CLUB TOKYO」だろう。これは健康が気になる多忙なビジネスマンのために、アマン・スパによる真のウェルネスを長期的に提供し、会員同士の交遊を図ることを目的としたクラブで、フィットネスセンターはもちろん、ヨガ&ピラティス・スタジオ、プール、スパのバスエリア、シガーラウンジやライブラリー等も利用できる。
また、ほかに「ザ・ラウンジ by アマン」でプライベート・ボトルロッカーが利用できるシステムもある。いずれも会員には第一線で活躍するトップビジネスマンが集うはずで、次なるビジネスのきっかけとなる出会いが期待できそうだ。首都圏在住のエグゼクティブ層に人気を呼びそうなサービスといえるだろう。

 そして今回、何にも増してほかのホテルと違う印象を受けたのが、各スタッフのもてなす心、そして対応力の深さだろう。どのエリアにいても、各スタッフがこちらからのリクエストに対して、マニュアル一辺倒でない心のこもったサービスを臨機応変に施してくれるのだ。「お客様が求めていることをする」というシンプルなアマンイズムが、全スタッフの一挙手一投足に貫かれている。その心地よさは、訪れるゲストに楽園のアマンそのものの癒やしをもたらしてくれるのだ。

 東京都心で味わう、究極の非日常。それは、アマンの描く新しいリゾートのかたちである。


AMAN TOKYO
今春には、今回取材できなかった1階の「大手町の森」に隣接する「ザ・カフェ by アマン」もオープン予定。なお2つの会員組織「AMAN CLUBTOKYO」は入会金¥5,000,000、年会費¥600,000、「BOTTLE PRIVATELOCKER」は入会金¥300,000、年会費¥280,000。
●東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー 
☎03-5224-3333 
¥75,000〜(5月末までの開業記念レート) 
全84室 
amantokyo.com

Dai Takeuchi

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