雑誌は金持ちと有名人に関するさまざまなことを必要以上に伝え、ソーシャルメディアは消費主義のインフルエンサーたちを支持する。リアリティ番組はぜいたくな暮らしをする人たちのライフスタイルを称賛し、ウェブサイトは製品やデバイス、快適な生活に関するに関する無数の記事で読者たちを引き付けている。
私たちの会話も同じだ。近所にある大きな家のことを話し、隣の車線を走る高級車を話題にする。流行の服やデザイナーズブランドのハンドバッグ、高価な腕時計を持っている人をうらやましがる。私たちはこうした影響を受けていることの結果として、全てを手に入れたようにみえる人たちの暮らしを称賛するようになっている。
だが、私たちはそこで、大きな間違いを犯している。成功と過剰な消費主義は、同一のものではない。以下に挙げる理由から、私たちは消費主義を称賛することをやめるべきだ。
1. 成功は必ずしも努力の結果ではない
遺産相続や不正行為、または単なる幸運によって富を手に入れる人もいる。こうした人たちの場合、その消費主義は全く称賛されるべきものではない。
2. 消費が賢い支出とは限らない
実業家のハーヴィ・マッケイはかつて、「高級車を買う余裕がある人が普通の車に乗れば、より大きな影響力を及ぼすことができる」と言った。これは真実だ。お金は自分のために費やす以上に、有用な使い方がある。
3. モノが増えればストレスも増す
所有物が増えることは、生活にかかる負担を増やすことでもある。モノが増えれば、家の中の物理的なスペースも、精神的なスペースもそれらに占有される。また、心配すべきことも増える。そう長くはない私たちの人生に余計な負担をかけることを祝福するのは、愚かなことのように思える。