辞職を決める前にすべき4つのこと

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仕事を辞めるかどうかは、早まって決めてはいけない。辞表を提出する前にすべきことは、大きく分けて4つある。

1. 理由をはっきりさせる

仕事を辞める前に、なぜそう決意するに至ったかを理解しておく必要がある。自分の決定に影響を与えた全ての要因を明らかにしておくことが大切だ。原因は普通、複数あるので、無理やりひとつの理由に絞り込もうとしてはいけない。理由がはっきりしたら、次に自分が何をしたいかを考えやすくなるし、辞職が本当に正しい決定なのかも確認できる。

辞職は軽々しく決めるべきものではないため、自分のことを率直に見つめよう。可能な選択肢を全て洗い出し、十分な情報に基づく決断であることを確かめること。メリットとデメリット、好きなものと嫌いなもののリストを作成するのも役に立つ。メンターや友人からアドバイスをもらったり、最近辞職した人の話や意見を聞いたりするのもよい。

2. 次へ向けた確固たるプランを立てる

辞職後の構想を練っておくことが重要だ。辞職して新たな仕事を見つけるしかないと感じていたとしても、それ以外にも道はある。よくある辞職理由は、職場の劣悪な雰囲気や、劣悪な上司、キャリアの停滞、昇進のなさ、昇給が低いまたは全くないなどだ。このうち、職場の劣悪な雰囲気以外は、辞職せずとも解決する方法がある。

キャリアに行き詰まりを感じているものの、概して職場には満足しているという場合は、配置転換や部署異動を模索しよう。上司と話し合いの機会を設け、自分がキャリアで行き詰まりを感じていることについてや、昇給や昇進を相談するとよい。上司は大抵の場合、部下が仕事に対してどう考えているかに気付いていないため、自分の気持ちを自分から上手に上司に伝えよう。

3. 準備をする

プランを立てたら、その実現のために何が必要かを考える。修得すべきスキルは? それらスキルを磨くためのトレーニングは何ができる? 新たに就きたいポジションには、資格や追加の教育が必要か? それらにどのくらいの時間が必要か? こうした問いに対する答えを出すことで、自分の決定が考え抜かれたものであることを確認できる。

4. 経済面を考える

経済面についてしっかりと検討し終えるまでは、辞職してはいけない。次の仕事が決まらないまま辞職した場合、経済的に大きな打撃を受ける可能性がある。すぐに次の仕事が見つかる保証はない。少なくとも3ヶ月〜半年は安定した収入なしで生活できるように準備しておくべきだ。経済面での不安は、余計なストレスにつながるだけだ。有害な職場環境にいるのでない限り、経済的な安定を確保するため、新たな仕事が見つかるまでは今の仕事に留まる方が賢明だ。

編集=遠藤宗生

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