スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆

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フォーブスはこのほど、最新の「米国ビジネススクール・ランキング」を発表した。

隔年で公表しており、今回で11度目の公表となるこのランキングは、評判の良い大学院を調査した結果に基づくものではない。「経営学修士(MBA)の資格を取得するためにフルタイムで通学することに、それだけの価値があるか?」というただ一つの質問に答えるためのものだ。

ランキングの作成にあたり、フォーブスはフルタイムのMBAプログラムを提供している世界のビジネススクール100校以上を対象に調査を実施。各校の卒業生およそ1万7500人から情報を入手した。

順位はMBA取得後5年間で卒業生たちが得た「利益」によって決定したものだ。その金額は、5年間に得た収入の総額と、履修に伴う機会費用(在学中の2年間に得られなかった収入、授業料、その他の費用)から割り出した。なお、卒業生の15%以上から返答を得られなかった大学、算出した利益がマイナスになった大学は、順位決定の際に対象から除外した。

上位校卒業で年収が3倍に

調査の結果、米国の経営大学院の中で1位となったのは、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスだった。2014年に卒業して仕事に就いた人たちの年収の中央値は、入学前が8万3000ドル(約890万円)だったのに対し、2018年は24万5000ドルだった。授業料その他の費用などを考慮すると、MBAを取得したことによって5年間で得た「利益」は、約9万4400ドルとなる。

シカゴ大学の経営大学院でMBAを取得した卒業生の3分の2は、給与水準が最も高いコンサルティングまたは金融業界の仕事に就いている。就職した人が多い企業の上位5社は、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベイン・アンド・カンパニー、ボストンコンサルティンググループ、アクセンチュア、アマゾンとなっている。

また、卒業した人たちの多くが同校の大きな強みとして挙げるのは、卒業生のネットワークだ。120カ国以上に合わせて約5万4000人いる卒業生の中には、マイクロソフトの最高経営責任者(CEO )サティア・ナデラ、金融・経済情報を提供するモーニングスターの創業者ジョー・マンスエート、投資会社カーライル・グループの共同創業者ウィリアム・コンウェイなどがいる。

前回のランキングに引き続き2位につけたのはスタンフォード大学経営大学院だった。同大学のMBAプログラムを修了した卒業生が5年間で得る利益は、およそ9万800ドル。入学は非常に難しく、合格率はわずか6%程度だ。

卒業生の2018年の収入は他校と比べて最も多く、中央値は25万ドルだった。だが、卒業生の多くが住むベイエリアは生活費が非常に高く、最終的な利益を押し下げた。

編集=木内涼子

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