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米国と中国で自動運転トラックを開発中のスタートアップ企業「TuSimple(トゥーシンプル)」が、新規で1億2000万ドル(約130億円)を調達した。同社は18輪型のAIで稼働する大型トラックを開発中だ。

今回のシリーズD資金調達には既に、米国のUPSや中国のCDH Investmentsのほか、韓国の自動車部品メーカーMando Corpも参加しており、累計の調達額は2億1500万ドルに達している。今回のシリーズDは中国のSNSの微博(ウェイボー)が主導した。

TuSimpleのCFOのCheng Luは「これほどの規模の資金調達が実施できたことはとてもエキサイティングだ」と述べた。アリゾナ州ツーソンに技術拠点を持つ同社は、年内に50台の自動運転トラックを米国で走行させる計画で、2020年には台数を倍増させる。

今回の調達資金でTuSimpleはソフト及びハードを増強していくと述べている。創業者の侯暁迪(ホウ・シャオディ)は、カリフォルニア工科大学出身の神経科学者で、現在はプレジデント兼CTOを務めている。米国のトラック輸送市場は年間8億ドルの規模で、ドライバー不足が深刻化している。

TuSimpleは既にUSPS(アメリカ合衆国郵便公社)とフェニックス〜ダラス間で貨物輸送のテストを実施済みで、UPSから月額費用を得てサービスを実施中だ。韓国のMandoのCFOのJae Chungは声明で「TuSimpleは巨大なポテンシャルを秘めている企業だ」と述べた。

自動運転分野では昨年、3月にウーバーのテスト車両がアリゾナ州で死亡事故を起こしたが、自動運転トラックは期待される分野となっている。アルファベット傘下のウェイモや、シリコンバレーのEmbark、Starsky Robotics、Kodiak、Ikeらがロジスティクス分野の自動運転化を手がけている。

TuSimpleの累計資金調達額は3億ドル(約324億円)近くに達し、評価額は10億ドルを突破した模様だ。同社にはエヌビディアも出資を行っている。TuSimpleは中国では上海に本拠を置いており、米国ではサンディエゴに本社を構えている。

創業者のホウは創業4年の同社を、グローバル企業に成長させようとしている。「ただし、自動運転トラック市場ではここしばらくの間、米国が主要なマーケットになる」とホウは話した。

編集=上田裕資

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