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ANAのビジネスクラスが、隈研吾氏の総合監修のもと約10年ぶりに生まれ変わった。7年連続で、SKYTRAX社の世界最高評価“5スター”を受賞した日本唯一の航空会社が考える、新しいビジネスクラスとは。


始まりは2010年。ANAのビジネスクラスに搭載された「スタッガードシート」は、180度フルフラットシートを互い違いに配置し、どの席からでも直接通路に出られる、全席通路型スタイルを実現した。その革新的なデザインは今でも古くささを感じさせないものの、10年たった今、さらなる進化を果たす。

長距離国際線ボーイング777-300ER型機の新しいビジネスクラス「THE Room」は、かつてないほど心地よい居住空間へと姿を変えてゆく。

注目は、ANAのビジネスクラス初のドア付き個室型シート。長時間のフライトの間、プライバシーを確保して自分だけの時間を使うことが可能に。仕事に集中したり、機内エンターテインメントを楽しんだりと、さまざまな過ごし方に応える。


CALM IN A PRIVATE SPACE
機体前方向き、そして後方向きの、前後の向きのシートを互い違いに配列することで、世界最大級の居住空間を実現。通路に面したスライドドアを閉めることで、プライバシーを確保することができる。



機内のパーソナルモニターは、現行の17インチから24インチへと大型化。4KならびにフルHD画質に対応する高画質がうれしい。同行者いる場合には、ぜひ中央の並び席を。可動式パーティションを下げることで、ツイン仕様のペア利用が可能に。

また、個室に入って目をひくのは、超ワイドシートだ。最大幅はなんと従来型シートの約2倍で十分なゆとり。睡眠時には、寝返りがうてる広さ、かつ体圧分散させるシートが良好な寝姿勢を維持し、快適な眠りをサポートする。


RELAX WITH A WIDE, COMFORTABLE SEAT
従来のビジネスクラスのシートより約2倍の幅をもつワイドシート。前方モニター脇の扉付き収納スペースには、ユニバーサルタイプのPC電源、USBポート、HDMIポートなどが備わっている。



モニター下部から引き出して使う大型テーブルには十分な大きさがあり、ノートPCを置いてもまだゆとりが。必要に応じて折りたたんだ状態でも使用可能だ。サイドテーブルと同様、木目で統一。


FOR GOOD SLEEP
西川株式会社と共同で開発された「特殊立体構造ウレタン」をシートクッションに内蔵。効率的に体圧を分散する構造だ。特に、荷重の高い肩や腰部は、フィット性や体圧分散性、通気性が強化されているため、座り姿勢の快適さはもちろんのこと、フルフラットポジションなら上質な睡眠環境をサポートする。また、パナソニック監修の照明は、目的別に位置や色を設定。睡眠時と起床時には「ウェイクアップモード」によって心地よい眠りと起床をサポート。


もはや飛行機であることを感じさせないくつろぎの機内を総合監修したのは、世界的建築家・隈研吾氏。統一感のある色調や木目のインテリアによって、落ち着きと温かみが感じられる空間に。一方、氏の想いを体現したのは、イギリスのデザインコンサルティング会社・アキュメン デザイン アソシエイツだ。

航空・運搬部門のデザインに優れ、世界中の航空機の内装デザインを手がける精鋭集団が、今回の実施設計を担当している。

なお、「THE Room」を搭載するボーイング777-300ER型機は、2019年8月2日に羽田-ロンドン線で路線デビューし、現在デイリー運航中。今後は随時新たな路線へ投入予定だ。日本が誇る、ANAの新ビジネスクラスをぜひご堪能あれ。




洗練されたシートを象徴するモダンなロゴを新たに作成。エントランスエリアは搭乗の瞬間からANAの心づかいが感じられる大型のウェルカムモニターや開放感のあるアーチ型の天井、雲をイメージしたローラーブラインドが、空への旅立ちに高揚感を与える。バーカウンターなど、機内設備も一新。

客室監修は隈研吾氏。デザインしたのは、日本の伝統建築に宿る“シークエンス”。

総合監修者の隈研吾氏が、新しいビジネスクラスに最も重要だと考えたのは「くつろげること、リラックスできること、プライバシーが守られていること」。この3つを実現するためにこだわったのは、搭乗口から個室までの動線だ。

「日本の伝統建築はシークエンスを大事にします。通路は少し明るめの色調ですが、部屋の色調は落としています。部屋に向かうに従って気持ちがリラックスできるようにと、アキュメンにお伝えました」(隈)。

通路側とシート側で色みが異なるスライドドアには、温もりを感じる栓の木目が使われた。

「栓の木目は、和のテイストがありながらシンプルで、ニュートラルさもある。今回のビジネスクラスに一番適していると考えました。木目に限らず、テクスチャーや色あいなど、建築のデザイン以上に繊細に考えています。全体で色の調子を合わせることで統一された“流れ”を感じられるようにしました」。


隈 研吾◎1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。2009年より東京大学教授。国内外で多数のプロジェクトが進行中。新国立競技場の設計にも携わる。著書は『小さな建築」(岩波新書)、『建築家、走る』(新潮社)、『僕の場所』(大和書房)ほか、多数。Photo © J.C. Carbonne

ANA
https://www.ana.co.jp

Promoted by ANA / text by Manami Abe / edit by Tsuzumi Aoyama

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