モスフードサービス社長の定番。トップ直伝「食べ方の極意」

株式会社モスフードサービス 代表取締役社長 中村栄輔


「ライスバーガーとモスチキン」が鉄板の組み合わせ

──新商品の発売前には、当然、試食していらっしゃると思いますが、お店で食べても提供内容が違わないことは、大事ですものね。

僕はモスバーガーさんとのおつきあいは長くて、モスライスバーガーが出たばかりの時も食べていたんです。いまでもチョイスしたいんですけど、実際にお店に行くと、やっぱり「モスバーガー」を食べたくなってしまう。モスライスバーガーを、どんなときにどうチョイスしたらいいのか、組み合わせもなかなか難しいな、と思っていて。

社長は、モスライスバーガーは、どんなときに食べられますか。それと、モスライスバーガーをメインで食べるときは、どんな組み合わせで注文されますか?

さきほどの、「お腹が空いているときは?」のご質問のときにはお答えしそびれましたが、モスライスバーガーをメインで注文するときは、今日はしっかりお腹に溜めたいな、というときですね。2年前かな、ライスのボリュームを20%くらいアップしたんです。やはりお米は、食べたらお腹にしっかり溜まるのがいい。だから、ちょっとボリューム感を出したんです。それもあって、少なくとも私は、モスライスバーガーを2個、注文したことはないですね。

実は、この組み合わせというのはすごく大事で、「ライスバーガーとモスチキン」が私の鉄板です。モスチキンは周りがカリカリなので、要するに「おにぎりと唐揚げ」の定食になります。この2つは相思相愛、ゴールデンコンビですね。モスチキンはそういう意味で、テイストも和風に仕上げています。それから、サイズも小ぶりで、モスライスバーガーを手に持ちながらでも食べやすくしてあります。その際、飲み物は、やっぱりウーロン茶がいいでしょう。



ドリンクで「口内環境を準備し」、一口目でガッツリ。ミートソースをディップに

──食べる順番についてもうかがいたいと思います。自らの定番として、モスチーズバーガーとオニポテと、ドリンクを頼まれるとのことですが、召し上がる順番はありますか?

順番は大事ですね。私はドリンクをひと口飲んで、口内の環境を準備する。それから、ガブリ、と大きく口を開けて、モスチーズバーガーにひと口、かぶりつきます。ここで重要なのが、ひと口で、いかにガツンと、たっぷり行けるかです。ちなみに、かぶりつく前に、三角に飛び出しているラッピングペーパーの端を、軽く折っておくといいと思います。

「一口でいかにガツンと行けるかが重要」というのは、一口目でしっかりかぶりつけないと、早いタイミングでバンズと中身がずれてしまい、快適に食べ進めることが難しくなるんです。だから、一口目は、上下の前歯をガツンと噛み合わせることを『意識するのが大事です』。

ヒトの前歯は、上下を互いにしっかり合わせさえすれば、噛んだものを口内に確実に取り込めるような構造になっていますよね。その構造を意識して、上下をガツンと合わせると、バンズとパティ、その他の具がサンドされたまま、あまりズレることなく最後まで楽しめます。


一口でいかにガツンと行けるかが重要
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構成・文=石井節子 写真=帆足宗洋

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