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先進事例に学ぶ広告コミュニケーションのいま


どんなものでもメディアになり得る

20世紀を振り返ってみると、新聞、雑誌、ラジオ、テレビのマスコミ4媒体(4マス)しか、広告の送り手が発信するメッセージの伝達手段(メッセージの乗り物)はほぼ存在しなかった。21世紀に入ると、デジタルメディアとソーシャルメディアが新たに加わり、送り手側は懸命にメッセージを伝えようと努力してきた。

しかし、いまや“メッセージの乗り物”は、いわゆる“メディア”である必要さえなくなった。メディアの解釈は、大きく拡張され、「人気のオンラインゲームに入り込む」ということまで可能性を広げることになったのだ。

カンヌでセミナーに登壇した米国Wendy’sのクルト・ケイン社長は、「オンラインゲームの次は、音楽や、はたまたレスリングといったものにも入り込みたい。Wendy’sは消費者の友達だから、友達が話している話題には入り込んで行く」といった趣旨の発言をしていた。“メッセージの乗り物”としての“メディア”には、いまやどんなものでも成り得るのだ。

従来メディアが効果を挙げにくくなってきたならば、他の方法を考えるしかない。Wendy’sのチームは、超人気のオンラインゲームをメディア化した。他にも、世界中のいたるところで、こうした試みはなされている。

さて、このWendy’s事例は、あなたご自身のコミュニケーションのヒントにもなり得るのではないだろうか。

例えば、部下とのコミュニケーションを、部会や面談や飲みの場以外で考えてみるのは、どうだろう。あるいは、家族とのコミュニケーションを、ふだんの食事や買い物の場以外で考えてみるのもいい。

従来のメディア(コミュニケーションの場)が少し上手く機能していないようであれば、別のメディア(コミュニケーションの場)について考えてみるのも、悪くはないのではないだろうか。

文=佐藤達郎

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