Voyageが用いる自動運転車両はウェイモと同様の、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)製ミニバン「パシフィカ」に、センサーを搭載した自動運転車だが、最高速度を時速25マイル以下に抑えている。さらに、当面のところ人間のセーフティードライバーが同乗し、利用者らの乗り降りを助けている。
「Voyageの車両は、コミュニティの内部の人々の移動に関わるニーズを完全に満たしている。時速25マイル以下の速度であれば、安全なオペレーションが行える」とキャメロンは話す。
現在の保有車両は約12台だが、調達資金で来年は台数を増加させる計画だ。さらに、現状より低コストな新型車両の開発にも着手すると、キャメロンは話した。ただし、現状の経済状況や今後の収益化プランに関する質問への回答は避けた。
「Voyageのチームは、他社に先駆けて自動運転タクシーのコミュニティ内での活用の、現実的な事例を作り上げた。彼らは優れた人材を採用し、最先端のテクノロジーを実現しようとしている」と、ジャガーランドローバーの投資部門InMotion VenturesのSebastian Peckは述べた。
Voyageは車両やソフトウェア、センサーの完成度を高め、より広範囲な分野に自動運転テクノロジーを導入していこうとしている。
「当社は自動運転をリアルなビジネスに適用しようとしている。自動運転が科学プロジェクトとみなされた時代はもう終わろうとしている」とキャメロンは話した。