プレミアムブランドへの転身。色気漂うフォルムのクルマとは──MAZDA 3 FASTBACK XD Burgundy Selection

MAZDA 3 FASTBACK XD Burgundy Selection

日本国内での累計生産台数が5000万台を超す自動車メーカーは3社だけ。まず多くの人が思い浮かべるのがトヨタだろう。続くのが日産。ついで名を連ねるのがマツダだ。1920年創業の東洋コルク工業を母体とするマツダは、名車ロードスターを世に送り出し、1991年にはル・マン24時間レースで総合優勝を果たすなど、数々の華々しい歴史を持つ。

近年では、クルマの「生命感を形にする」デザインに注力し、「魂動デザイン」と名付けられた造形美の評価は高まる一方。

そんなマツダがさらに歩を推し進め、「引き算の美学」を取り入れた次世代のデザインへと挑戦する。その皮切りとなるのが、このMAZDA3だ。

累計販売台数が600万台を超え、マツダというブランドの認知をグローバルに牽引してきたMAZDA3(旧日本名はアクセラ)。2018年4月から2019年3月の間に36万2000台を販売し、全体の販売台数のうち23.2%もの比率を占める。これは販売比率29.3%のCX-5に次ぐ数値だ。

そんなMAZDA3は、写真のファストバックとセダンの2車種をラインナップ。ファストバックではクーペライクな流れるようなシルエットが特徴だ。車体側面のいわゆるキャラクターラインを設けないフォルムで、街に溶け込みつつエモーショナルな存在感を放つ。かたや、3ボックスを基本としたセダンのデザインはエレガントさを強調。

デザインだけでなく、人間にとっての理想のクルマを追求するというマツダのものづくりにおける最新技術を惜しげなく搭載。歩行時の人間が自然にバランスを取るように、クルマがドライバーと一体になっているかのような運転を可能にするSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREによって、運転の楽しさを存分に体感できるのだ。

そして特筆はインテリアデザインの上質さ。余計な装飾を排しつつも陰影とすっきりとしたラインで構成されるインテリアは、ドイツの高級車にも勝るとも劣らないプレミアムなムード。賢い読者にこそ、新世代のマツダの凄さを体感してほしい。

MAZDA 3 FASTBACK XD Burgundy Selection

駆動形式:FF
全長:4460mm
全幅:1795mm
全高:1440mm
最高出力:85kW(116ps)/4000rpm
価格:¥2989200(車両本体価格・税込み)
問い合わせ:マツダコールセンター(0120-386-919)

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photograph by Tsukuru Asada (secession) text by Tsuzumi Aoyama

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