マイクロソフト製「コンピュータビジョン」開発キットの実力

(GettyImages)


インテリジェント・エッジ

マイクロソフトは、Vision AI Development Kitによるモデルのトレーニングと実装が簡単なだけでなく、パワフルであることも保証している。コンピュータビジョンの経験がない開発者でもすぐに使用することができ、コンピュータビジョンのコアなコンセプトを学ぶ上で最適なたたき台だと言える。

Azure IoT HubやAPIを介せば、簡単に新しいモデルの実装ができる。個々のモデルはAzure IoT Edgeのモジュールであるため、既存のツールやワークフローをVision AI Development Kitに容易に適用できる。

マイクロソフトのAutoMLビジョンプラットフォーム「CustomVision.ai」は、Vision AI Development Kitと密接に統合されている。開発者は、モデルをトレーニングしながらモバイルデバイスに最適化されたコンパクトドメインを選ぶだけで済む。推論を行うには、事前校正されたzipファイルをダウンロードすれば、Azure IoT Hubを介してデプロイすることができる。

価格は249ドル

熟練した機械学習エンジニアであれば、Azure MLのサービスを使ってエッジデバイス向けにカスタムモデルをトレーニングすることができる。Visual Studio CodeはVision AI Development Kitに対応しており、エディタを使ってインタラクティブにモデルを実装することができる。

デバイスの価格は249ドルで、「Arrow Electronics」で購入することができる。Vision AI Development Kitは、コンピュータビジョンを初めて扱うエンジニアや、AIアプリケーションのプロトタイプを開発中のエンジニアにとって最適なツールだと言える。

編集=上田裕資

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