不健康な職場は1日1時間の損失に 良い環境を作る5つの方法

(GettyImages)

従業員の34%が、日々の健康状態への配慮がない職場環境のせいで1日あたり1時間以上の生産性を失っていることが、北米の1601人の従業員を対象に行われたアンケート調査により明らかになった。

「Future Workplace Wellness Study(未来の職場健全性調査)」と題されたこの調査は、人事コンサルティング・調査企業のフューチャー・ワークプレース(Future Workplace)とスマート建材を製造するテクノロジー企業のビュー(View)が実施した。

調査では、健康に良い影響を及ぼす主な要因として、空気の質、照明、室温が挙げられた。また、職場スペースを各自が調整できることや、騒音対策によるプライバシーの向上も優先事項とされている。回答者の3分の2は、就職を決断したり転職を思いとどまったりした際の決め手のひとつとして、職場環境を挙げた。

健康的な職場環境は生産性や人材維持率の向上に重要であるため、自分のスペースを最大限に活用することに時間をかけよう。以下に、健全な職場作りを促進する5つの方法を紹介する。

1. 自分に合ったワークスペースを作る

自分だけでリノベーションをしたり新たなオフィス家具を設置したりはできない(ただしそのための交渉はしてもよい)だろうが、一時的な装飾であれば可能だろう。写真を掛けたり、デスクに花や植物を飾ったり、自分が使う機器を見栄えよく配置変えしたりして、自分のスペースをカスタマイズしよう。

2. オープンレイアウトでもプライバシーを維持

共有レイアウトは、ドアで仕切られたオフィスよりもコスト削減につながるため、今後もこうしたレイアウトは採用され続けるだろう。でも、オープンなワークスペースでも自分のプライバシーは維持できる。個室を利用したり、仕事に集中したい時には「邪魔しないでください」の札を掲げたりすればよい。

3. 小物を使って環境改善

自分が望む空気の質や照明、室温などを実現したオフィスは理想的だが、何が最適かは人によってさまざまだ。風や光が必要なら、机上向け扇風機やデスクライトを検討しよう。室内が暑すぎる場合には扇風機が役に立つ。逆に寒すぎる場合は、ジャケットやセーター、スカーフを用意しておくとよい。少し時間をかけて自分のワークスペースに不足しているものについて考え、適切な対策を取ろう。
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編集=遠藤宗生

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