小池百合子都知事が「アジア・ゲーム・チェンジャー賞」を受賞

小池百合子都知事(Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

非営利組織「アジア・ソサエティ」は毎年、アジア地域に大きな変革をもたらした個人や団体を称える「アジア・ゲーム・チェンジャー賞(Asia Game Changer Awards)」を開催している。

9月10日、アジアの変革者を送り出すこの賞の、6回目の受賞者が発表された。今年は賞の設立以来初めて、全メンバーが女性となった。

「当団体は今年、ジェンダーの平等を推進し、社会にインパクトを与えた革新的な女性たちを選出した」とアジア・ソサエティは声明で述べた。今年の受賞メンバーの一部を下記に抜粋した。

小池百合子:日本
小池百合子は2016年に女性初の東京都知事に就任した。彼女の指揮下で、東京都は間もなく開幕する「ラグビーワールドカップ」や2020年の「東京オリンピック」「東京パラリンピック」への準備を進めてきた。彼女は2007年に日本で初めての女性防衛大臣に就任していた。

孫潔(ジェーン・スン):中国
孫は中国最大手の旅行予約サイト「シートリップ(Ctrip)」のCEOを務めている。彼女は米国シリコンバレーのKMPGに勤務した後、シートリップに入社し2016年11月に同社CEOに就任。シートリップの女性従業員比率は50%を超えている。

ファイザ・サイード(Faiza Saeed):米国、パキスタン
パキスタン系移民の娘であるサイードは、ニューヨークの大手法律事務所「クラバス・スウェイン&ムーア」の主席パートナーを務めている。200年の歴史を誇る同法律事務所で、彼女は史上初の女性トップに就任した。

サナ・ミール(Sana Mir):パキスタン
クリケット選手のミールはパキスタン全国女子クリケットチームの元キャプテンで、男性中心のクリケット界に新しい風をもたらした。

チャヤ・シャルマ(Chhaya Sharma):インド
インド警察に勤務するシャルマは、世間の注目を集めた複数の凶悪事件の捜査及び立件に関わった。彼女が捜査を行った事件には今年、ネットフリックスで「デリー凶悪事件」としてドラマ化された、デリーでの集団レイプ事件が含まれる。シャルマはインドの警察に変革をもたらした女性警察官として評価された。

アジア・ソサエティは、アジアや世界の国々が直面する幅広い課題に取り組むことを目指し、1956 年にジョン・D・ロックフェラー3世によって設立された。

アジア・ゲーム・チェンジャー賞の過去の受賞者としては、アリババ創業者のジャック・マーや、ペプシコ元CEOのインドラ・ヌーイ、パキスタン出身の女性人権運動家のマララ・ユスフザイ、京都造形芸術大学の坂茂教授らがあげられる。

編集=上田裕資

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