シリーズ5の仕様は昨年のモデルとほぼ同様だが、ディスプレイを常時オンにした状態で、18時間のバッテリー持続時間を実現している。従来の機種は傾きに応じてディスプレイのオン・オフや明るさを変えていたが、新モデルでは常に時間や通知を確認できる。手首を下げると画面は暗くなるが、テキストが読み取り可能な明るさが維持される。
さらに、周囲の明るさを検知するセンサーが内蔵されており、暗い室内で必要以上に輝度を上げることを防いでいる。
シリーズ5にはLTPOディスプレイ(低温ポリシリコン酸化ディスプレイ)が採用され、リフレッシュレートを抑えたことで大幅な省電力化を実現した。さらに、従来のモデルには無かった電子コンパスも内蔵されている。
このコンパスは地図アプリと連携し自分の向きを確認できるため、Yelpなどのレストラン検索アプリで目的地を探し、そこに向かう際に非常に役立ちそうだ。
さらに、シリーズ5のラインアップにはチタニウム製の2色が新たに加わった。明るい色のつや消しと、スペースブラックだ。また、シリーズ2とシリーズ3には存在したが、シリーズ4には無かったセラミックモデルも発表された。今回のセラミックモデルは光沢のあるホワイトで、非常に見栄えのする外観となっている。
アップルウォッチの新モデルには睡眠トラッキング機能が追加されるとの報道もあったが、残念ながらシリーズ5での採用は見送られた。しかし、今回のモデルでは新たなヘルス系アプリや、女性向けの周期記録アプリも追加されている。
シリーズ5の価格はシリーズ4と同等で、399ドルからとなっている。また、2世代前のシリーズ3が199ドルまで値下げされた点にも注目したい。