退職後の生活をうまく管理する7つのステップ

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私は、30年以上財務顧問を務めた経験から、家計をきちんと整理することの重要性を顧客と共有してきた。私はその中で、顧客が将来に向けて備えるためすべき7つのことを強調していた。次の7つのステップは、あなたも必ず実践すべきことだ。

1. 遺言書の見直し

遺言書が当然あるものと仮定しての話だ。遺言書を見直して、誰が遺言執行者、あるいは遺産管理人になっているかを確認しよう。この人物はあなたが死亡した際にあなたの願いを実現し、未払いの負債を支払い、資産をあなたが指定した通りに分配する人だ。

任命した遺産執行者が細かい部分に対処でき、きちんと整理できる人であることを確認すること。これはあなたの配偶者でないことが多いかもしれない。また、子どもたちもこの人をよく知っているようにすること。子どもたちは、多くの分野でこの人物と関わらなければならないかもしれないからだ。

2. 医療に関する代理人に正しい人を選ぶ

この人物は、あなたが自分で医療に関する決断を下せなくなったとき、代わりに生死を左右する決断を下すかもしれない人物だ。

代理人として選んだ人は、あなたがどのような状況で延命を望むかに関して理解しているだろうか? またあなたは、誰に介護してもらいたいだろうか? 代理人と話し合う場を設けて、率直に話そう。自分の願いや懸念を全て相手と共有すること。

3. 重要な金融情報をまとめたバインダーを作る

全ての保険や投資、退職金口座や受取人などの情報をまとめたバインダーを作る。(受取人は、自分が受取人として指定されていることを理解しておくようにすること)。また、医師や弁護士、会計士、投資アドバイザー、宗教の助言者など、あなたが各分野で相談していた専門家の情報と連絡先もリスト化しておくこと。

4. インターネット上のアカウントの最新情報を記録しておく

URLやユーザー名、パスワードなどを記録に残しておくこと。リストは常に最新に保たれているようにする。

これを実践する最善の方法は、自分やもう一人(配偶者や子ども、アドバイザーなど)が簡単にアクセスできる安全なスマートフォンのアプリケーションを利用することだ。これを最新の状態に保つこと。パスワードは常に変化するものなので、家族が正しいパスワードを知らなければあなたの情報に永遠にアクセスできないだろう。
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翻訳・編集=出田静

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