「コミュニティを作ってファンの熱量を上げよう」
「コミュニティ内での双方向のコミュニケーショが大事だ」
メディアやメーカー、ブランド、飲食店からサービス業に至るまで、ビジネスシーンではもはや「コミュニティ」の構築は必須の課題となっています。
とはいえ、長年にわたり広告やマーケティング、販促に至るまで、常にお客さまへ投げかける一方向のコミュニケーションが中心だった背景もあり、いまいちどう運営したら良いのかわからない、どういうやり方が有効なのか……と頭を悩ましている方も多いのではないでしょうか。
今回は「日本を芸術文化大国にする」ために、作家やアーティストから、コンテンツ・メディア・ブランド企業まで、独自のコミュニティプラットフォームを提供しているスタートアップ、オシロ創業者の杉山博一氏に、コミュニティ運営を成功させるために必要なことをお聞きしました。
オシロのシステムを使ったコミュニティのトップ画面。ユーザー主導で行われている部活動のアイコンが並ぶ。
──オシロが展開されているサービスについて教えてください。
ざっくり言いますと、コミュニティを運営するためのツールであるプラットフォームと、活性化のサポートサービスを提供しています。ツールだけでなく、サポートサービスをしていることも強みです。
プラットフォームでできることは、コミュニティ内での情報発信、メンバー同士でのチャット、部活やイベント作成などがあり、これらをアプリで使うことができます。また、管理向けの各種分析ツール活用など、コミュニティ運営のかゆいところに手が届くようなサービスを展開しています。
特徴としてはオウンド、サブスクリプション、コミュニティの3つの機能を内包しているところで、今のところこの3つが揃っているコミュニティプラットフォーマーはオシロだけとなります。
現在、宇宙兄弟から文春野球学校、佐渡島庸平氏や四角大輔氏のコミュニティなど、30ほどのコミュニティがこのプラットフォームを利用しています。
──クローズドのSNSのようなものと考えてよろしいですか。
そうですね。情報の投稿やチャット、グループ作成などは同じような機能です。ただ、独自の世界観でプラットフォームを持てるのと、すべてにおいて深いコミュニケーションができるのがオシロの特徴です。例えばフェイスブックのグループ機能を使ってコミュニティを運営すると、人数も限られますし、興味関心が多岐に渡るコミュニティでは使い勝手も良いとはいえず、なかなかうまく活性化できないという声をよく聞きます。
オシロではコミュニティ運営もしながらUIを設計しているので、独自のポイント発行ができるなど、コミュニティを活性化、エンゲージする仕掛けを日々開発実装しています。また、サブスクリプションの機能は、SNSには実装されていませんので、そこも大きな違いです。