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女性を取り巻く環境自体を変えていく努力を

The Billion Dollar Fund for Womenを共同で立ち上げたSarah Chenも、同じく女性に投資することに魅力を感じる女性投資家だ。同ファンドは2020年までに10億ドルを投資することを目標に掲げてスタートしたが、Golden Gate Ventures、Rethink Impact、Springboard Growth Capitalなどが参加し、前倒しで目標に到達した。

マレーシア育ちのChenは、アジアの女性を取り巻く社会環境がいまでも女性の足かせとなっていると分析する。「女性の成功は個人のキャリアではなく、結婚指輪があるかどうか。伝統的な女性の価値だが、今でもまだ続いている。若くて野心的な女性には難しい環境だ。女性は家庭の責任を負っており、これを変えていく必要がある」とChen。

一方で、女性自身の課題も挙がった。中でも多く聞かれたのが「自信がない」だ。

組織内のシニアレベルで活躍する女性もまだまだ少ない。シンガポール政府のFuは、「女性は120%の準備ができていないと、そのポジションを取ろうとしない」と述べた後、「勇気を持って一歩踏み出す時に差し掛かった」と奨励した。

Chenも、自分が(ポジションに)適任と思えるレベルで、男女に違いがあると指摘する。克服のためには、女性が自信を持つことはもちろんだが、企業も取り組まなければならない。「(女性を)採用して開発するだけでは不十分。育ててパイプラインに続けなければ。女性が経営陣に入っている企業の方が、全て男性経営陣の企業よりも2.5倍パフォーマンスが高い。多様性のない企業は失敗している」と続けた。

「ビジネス戦略として、ジェンダー平等は意味をなす。女性への投資は“正しい”だけでなく、スマートな決断なのだ」(Chen)。


Sarah Chen

DWENに参加した女性起業家の課題と挑戦

最後に、DWENに参加していた女性起業家たちを紹介したい。

文・写真=末岡洋子

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