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フォーブス「世界で最も稼ぐスポーツ選手」ランキングトップ3(Photo by Lars Baron - FIFA/FIFA via Getty Images)

サッカー選手、特に欧州のトップリーグに在籍する選手たちは、私たちのほとんどにとって夢でしかないほどの金額を稼いでいる。それはよく知られていることだ。

フォーブスが今年6月に発表した「世界で最も稼ぐスポーツ選手」のトップ3は、いずれもサッカー選手のリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマールだった。

共同購入クーポンサイトを運営する米グルーポン傘下の英バウチャークラウド(Vouchercloud)は先ごろ、世界68か国の国民の平均賃金とそれぞれの国のトップリーグに在籍するサッカー選手の平均年収を調べ、比較した結果を公表した。

国民の平均賃金は世界銀行、サッカー選手の給与は英国のスポーティング・インテリジェンスがまとめた報告書「Global Sports Salaries Survey (GSS)2018」のデータを基づいている。

バウチャークラウドによれば、サッカー選手と国民全体の収入の格差が最も大きい国は、中国だった。その差はおよそ160倍。1部リーグであるスーパーリーグ(CSL)のトップクラスの選手たちの平均年収は、105万1603ドル(約1億1250万円)で、国民の平均賃金は6567ドルとなっている。サッカー選手は1年のうち2日と6時間43分働けば、国民の平均年収を稼ぐことができる。

GSSの報告書によると、各国のチームの一軍の選手たちの平均給与を比較したランキングでは、中国は6位。2018年シーズンに選手の給与に最も多くの金額を費やした同国のチームは、広州恒大(選手の平均年収は219万533ドル)だった。

報告書は、CSLの各チームの財務状況が「不透明な」点を指摘している。「選手らの給与は、考えられている以上に高額に上る可能性がある」という。また、「CSLのチームの多くが損失を出しているに違いないことは、以前から明らかだった」と述べている。

「チケットやテレビ、その他の商業取引の現在の売上高で、これだけ高額に上る賃金の支払いが可能であると証明するものは何もない」

「大半のチームにほとんど透明性がない状態で、リーグの財務状況を数値で正確に表すことは不可能だ」

CSLには、フォーブスの「世界で最も稼ぐサッカー選手」のトップ20に入る2人の選手が在籍している。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに所属していたグラツィアーノ・ペッレ(19位)は、現在は山東魯能でプレーし、年収はおよそ2170万ドルとなっている。また、ブラジル出身のオスカル(9位)が上海上港から得ている給料は、年間2700万ドルだ。

格差で2位はスペイン

サッカー選手とファンたちの賃金格差が次に大きかったのは、スペインだった。ラ・リーガで活躍する選手たちの平均年収は289万6151ドル。一般的な労働者の平均年収の125倍に当たる。

3位は英国。世界で最も「豊かな」イングランドのプレミアリーグは、選手たちの平均年収も最も高額に上り、393万5197ドルとなっている。同リーグに在籍する選手たちが英国の一般的な市民の平均年収を稼ぐのに要する日数は、わずか3日と数時間だ。

格差で4位はロシア(プレミアリーグ、103倍)、5位はトルコ(スーパーリーグ、99倍)だった。6~10位に入ったのは、ウクライナ、ブラジル、イタリア、インド、メキシコとなっている。

編集=木内涼子

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