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fizkes / shutterstock.com

残念ながら、職場ではこんな光景が珍しくない。自分はきょう何をやってもうまくいかず、涙が込み上げてきて、こっそり涙を拭うか、あるいはトイレに逃げ込む──。

その理由は、仕事疲れやストレス、あるいは嫌な上司に何か言われたことにあるかもしれない。だが最近は男女問わず、職場での涙はありふれたものになっている。

米国の求人情報サービス提供企業モンスター(Monster)による最近のアンケート調査では、10人に8人が職場で泣いたことがあると答えた。理由はよくあるものばかりで、45%が同僚や上司、15%が過労と回答。最もショッキングだったのは、職場と関係のない理由で泣いてしまったとの回答が、たった19%だったことだ。

しかし、職場で泣くのは許されることなのだろうか? これについての一般的な考え方はおおらかになってきている。政治の世界ではかつて、野心的リーダーが感情的な弱さを見せるなど、考えられないことだった。だが最近では、大統領候補のアンドリュー・ヤンが銃規制支持派の集会で涙を見せたことで称賛を受けた。ヤンの涙は、オバマ前大統領がサンディフック小学校での銃乱射事件について話した際に同様に感情を露わにした場面を想起させるものだった。

実は、感情を表すことは関係構築の助けとなる。そしてどうやら、人間の涙は、まさしくそのために作られているようだ。書籍『Why Only Humans Weep(なぜ人間だけが涙を流すのか)』の著者アド・フィンヘルフーツは、感情的な涙は痛い時や玉ねぎを切る時の涙とは化学的に違うことを発見した。感情的な涙は濃く、肌により強く付着するため、周囲の目につきやすいのだという。オスカー受賞スピーチにぴったりだ。

2003年にブリトニー・スピアーズがダイアン・ソイヤーに受けたインタビューは、多くの人の記憶にとどまるだろう。スピアーズはインタビューの中で、失恋や、公の場であらわになった私生活の問題が続いた苦しい1年を思い返して泣き出し、見る側もいたたまれない気持ちとなった。直視するのが難しい内容だったが、多くの人はニュースの裏にある本当の人物像を垣間見ることができ、スピアーズに対する支持は高まった。

編集=遠藤宗生

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