グーグルPixel 4は「90Hzの高速ディスプレイ」で競合と差別化へ

Piotr Swat / Shutterstock.com

グーグルの次期スマートフォン「Pixel 4」に、リフレッシュレートが90Hzのディスプレイが搭載される見込みが強まった。一般的なスマホは1秒間に60回、画面が更新される60Hz駆動だが、90Hzのディスプレイは秒間90回の更新に対応することで、スムースな描写レスポンスを実現し、ゲームや高画質な動画視聴に役立つとされている。

サムスンのGalaxy S10やNote 10などは、60Hzディスプレイを搭載しており、Pixel 4のディスプレイはこれを上回る性能を実現することになる。

開発者向けコミュニティサイトXDA-Developersに掲載された情報で、Android 10のコードにPixel 4が90Hzディスプレイ対応になるとの記述があることが確認された。コードには、2019年に発売のPixelシリーズを意味する「P19」が、90Hzモードのオン・オフの切り替えに対応するとの記述があるという。

グーグルは今年に入りPixel 3aと3a XLという比較的安価なモデルを発売済みだが、この2機種のディスプレイは60Hz仕様だった。つまり、今後年内に発売になるPixel 4が90Hz対応になることになる。

アップルやサムスンが2019年に発表する端末は、60Hz対応のままとなる見通しで、グーグルは競合に先駆けて90Hz対応を実現することになる。

ただし、90Hzのディスプレイにも弱点はある。それはバッテリー消費が60Hzよりも多い点だ。Pixel 4はPixel 3よりも小さなバッテリーを搭載する事が既に明らかになっており、電池の持ちが悪くなる可能性は高い。

しかし、2年前のPixel 2で画面の焼き付き問題を発生させたグーグルが、今年の最新端末で他メーカーを大幅に上回る性能のディスプレイをアピールしようとする姿勢は、評価に値する。Pixel 4のローンチは今年10月が予想されている。

編集=上田裕資

ForbesBrandVoice

人気記事