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サンフランシスコに本拠を置くデジタル銀行「Chime」は設立から5年足らずで、開設口座数が500万件を突破した。Chimeは米連邦預金保険公社(FDIC)の認可済み銀行で、顧客はほぼ全てモバイルで口座を開設している。

JPモルガンやウェルズ・ファーゴのような大手銀行の対抗勢力であるChimeは「チャレンジャーバンク」に位置づけられるが、短期間でこれだけの顧客を獲得できたことは意義深い。

「当社はチャレンジャーバンク業界を代表する存在となり、口座数においても成長速度においても他社の規模を上回っている。Chimeは消費者に既存の大手銀行に代わる選択肢を提供する」と同社CEOのChris Brittは述べた。

Brittによると、Chimeは主に口コミで利用者を拡大したという。ミレニアル世代から強力に支持されるChimeは、口座維持手数料が無料のデジタルオンリーの銀行だ。

チャレンジャーバンク分野にはここ最近、ベンチャーキャピタルから多額の資金が投じられている。CB Insightsによると、今年上半期のチャレンジャーバンクへの投資額は累計6億4900万ドルに及び、17件のラウンドが実施された。

同社は今年3月のシリーズDで2億ドルの資金をDST Globalの主導で調達し、新たな出資元としてCoatueやGeneral Atlantic、ICONIQ Capital、Dragoneer Investment Groupらが加わった。

Chimeは黒字化を果たせていないが、投資家は同社の目先の収益性をさほど気にかけていないという。「現状で何よりも大切なのは、顧客に愛されるプロダクトを送り出すことだ」とBrittは話した。

9月4日、Chimeは新機能のSpotMeをアナウンスした。SpotMeは手数料無料で利用できる、オーバードラフト(当座貸越し)機能で、一定の条件を満たせば口座に残高が無くても最大100ドルが利用できる。

ChimeはSpotMeのテスト版を50万人の顧客に提供した後に、本格導入を決定した。通常の銀行であれば、オーバードラフトには手数料がかかるが、Chimeはこのサービスを無料で提供している。

「SpotMeを通じ、米国の金融サービスの自由度を高めていく。初期の顧客からは非常に高い評価を得ており、このサービスを通じ当社のビジネスをさらに拡大させていく」とBrittは話した。

編集=上田裕資

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