経済・社会

2019.09.06 07:30

米「バーニングマン」フェスで60人が逮捕、薬物所持で

バーニングマン参加者 Gettyimages

米ネバダ州の砂漠で毎年開催されている「バーニングマン・フェスティバル」で、今年は60人が逮捕された。現地の保安官はフェスティバル会場内での薬物使用の取締りを強化しており、今年は過去6年間で最大の逮捕者が出たという。

地元メディアReno Gazette Journalによると、逮捕者の大半は薬物所持容疑に問われており、より重い罪に問われた容疑者の一人は性的暴行で逮捕された。36歳のレイプ犯は保釈金15万ドルを支払ったという。

さらに、28グラム以上の規制薬物の密売に関わった容疑者の保釈金は、50万ドルだったとReno Gazette Journalは報じている。バーニングマンでの逮捕者は昨年も43人以上に及び、2017年は58人だった。逮捕者は2013年には6人だったが、2015年以降に急増した。

バーニングマンが開催されるブラックロック砂漠には毎年、数万人が集まるが、2015年に郡の保安官に就任したジェリー・アレンは、当初からフェスティバルに対する敵意をむき出しにしていた。

アレンの前任者はフェスティバルに対し、比較的友好的なスタンスをとっていたが、現地の住民からは、大規模なイベントが開催されても地元には一切、経済的メリットがもたらされないとの不満の声もあがっていた。

「会場に詰めかける7万人の全裸の集団を、まとめて警察署に連行することは難しい。しかし、我々は出来る限りの法的手段を講じていく」とアレンは2015年に宣言していた。「バーニングマンは、地元民には頭痛のタネしかもたらさない」と彼は述べていた。

編集=上田裕資

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