F1元王者のアロンソ、トヨタ ハイラックスで世界一過酷ラリーに挑戦

元F1王者 フェルナンド・アロンソ選手


過去に「トリプル・クラウン」を果たしたのは、元F1王者デーモン・ヒルの父グレーハム・ヒルの1人だけ。アロンソは今まで、モナコGPやルマンで優勝。インディ500の勝利は2回も惜しくも逃してはいるが、当然ダカール・ラリーにも優勝したいはずだ。
advertisement



でも、やはり、サーキットで走るのと、オフロードで走るのは全然違うスキルが必要なので、アロンソは今、ダートや砂漠などで思い切り練習している。今年はナミビア、南アフリカ、ポーランドなどで練習を重ね、模擬ラリーに出たりすることによって、来年1月のダカール・ラリーの準備をしているのだ。

トヨタ・ハイラックスは、英国の有名な自動車番組「トップギア」が過酷なテストを課した結果、「世界一壊れないクルマ」と名付けられたほどの信頼性と耐久性のあるクルマ。だからこそ、期待度も高い。
advertisement


ルマンで優勝したときのアロンソ

トヨタの「ダカール・ラリーでのアロンソ起用」を聞いた時に、「あ、トヨタの作戦は上手い。鋭い選択をしたな」と思った。世界の優勝ドライバーを優勝マシンに乗せることは、ブランドイメージの向上に繋がる。

アロンソは、トヨタのGAZOOレーシングでルマンで優勝し、WECにも勝利を重ねているけど、世界一壊れないトヨタ・ハイラックスでダカール・ラリーに挑戦することは、レース界を盛り上げるし、モータースポーツの人気が下火になっている日本にも、良い刺激を与えられるのではないかだろうか。

国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンが語るクルマの話
「ライオンのひと吠え」 過去記事はこちら>>

文=ピーター・ライオン

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事