大学院進学を決める前にすべき3つのこと

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あなたは今、大学院進学やMBA取得について考えているだろうか? その理由としては、現職がつまらなく成長機会が限られているように感じているか、キャリアの転換期にいて志すべき道を模索する中で、学歴強化の選択肢が頭をよぎったのかもしれない。しかし実のところ、あなたには恐らく進学の必要はない。

あなたは、自分のキャリア目標にはこれ以上の学歴は必要ないのに、ぴかぴかな学位があれば全てがうまくいくはずだという希望の背後に身を隠そうとしている可能性が高い。大学院進学を決意する前に、次の3つをやっておこう。

1. 人脈を増やす

いろいろな人と話し、自分が何にワクワクし、何に興味があるかを探ろう。MBAなどの修士号を取得後に入りたい業界の交流イベントに出席し、そこにいる人々と話して、今いる場所に到達するために進学が必要だったか聞いてみよう。成功した人の中には、高学歴ではなかったり、むしろ高等教育を全く受けていなかったりする人もいることが分かって驚くかもしれない。

交流対象は仕事をしている人だけにとどめず、行きたい大学にも問い合わせをしよう。志望する大学コースの教職員や学生と話をすること。学問の道は自分に合わないと感じたり、あるいはMBA取得を目指す学生たちが全く違う目標を持っている(教授になりたい、など)ことに気づいたりするかもしれない。自分のビジョンが志望先のプログラムで得られるものと合致しているかを確認すること。

2. 投資利益率を計算する

米国の名門大学に入学できた場合、学費は10万ドル(約1060万円)以上かかることを覚悟しておこう。生活費や学生ローンの利子を足せば30万ドル(約3200万円)を超える可能性もある。こうした数字をよく見て、「それだけの価値があるか?」と自問すること。

計算時は、生計を立てながらこの投資をどれだけ早く回収できるかを考える必要がある。修士号と専門知識を持つことで増える収入の額を計算し、長期的な価値を判断しよう。

希望するキャリアパスについて調べること。関連市場の就職機会は今どんな状況にあり、今後どうなるだろう? 数年の間には多くの事が起こり得る。廃れゆく業界ではなく発展していく分野に行けるようにしよう。時間と金銭を費やして卒業したのに、仕事のオファーも機会もなかったらかなり残念だ。

3. 自分が本当に欲しいものは何か考える

自分自身に心から正直になろう。MBAなどの修士号を取得しようと思っている理由は、単に欲しいものの一つだからだとか、履歴書にそう書きたいからではないか? あるいは、ただ他に何をしたらいいか分からないから大学に戻ろうとしているのではないか?

時間をとって、将来のビジョンや最終的に追及したいキャリアパスについて、綿密に計画を立てること。修士号が必要な職業もあれば、必須ではない仕事もあるため、その違いを理解すること。その上で、進学することで自分の未来がどれほど改善するのか、あるいは進学が将来妨げとなるかを考えよう。

誰もがMBAや修士号を持っているように感じても、他の皆が持っているからという理由だけで自分もやろうとしないこと。

進学を決める前に、自分は正しい理由で進学するのか、そして今後数年間にわたる生活を決める決定の準備が完全にできているかを確かめよう。

編集=遠藤宗生

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