アップルの「ARグラス」発売計画、リーク情報でさらに鮮明に

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ニュースサイトMacRumorsが9月1日の記事で、アップルが長年噂されていたARヘッドセットの開発を進めていると報道した。次期OSのiOS 13の初期ビルドから、社内のコードネームでGartaと呼ばれるウェアラブルデバイスの存在やAR関連の機能である、wornオプションが確認されたという。

著名アナリストのミンチー・クオも今年3月に、アップルが早ければ2019年後半にARグラスの製造を開始すると述べていた。

MacRumorsによると、iOS 13には「STARTester」と呼ばれるアプリの記述があり、このアプリはARヘッドセットの使用モードを変更可能という。さらに、READMEファイルでは、ARアプリの見え方をコントロールするStarBoardシステムに絡む記述がある。また、ARStarBoardSceneManageといった明らかにAR関連の機能と思える記述も見つかった。

さらに、ファイル内のソースからアップルが社内でGartaと呼ぶ、ウェアラブルデバイスを開発中であることも分かった。もう1つ、決定的証拠と目されるのが、iOS 13に含まれる「Find My App」バンドルであり、そこではヘッドセット型のアイコンが描かれている。

アップルのARグラスについては2017年にブルームバーグのMark Gurmanがレポートを公開し、同社がARヘッドセットの開発を急いでいると述べた。アップルは2017年11月に、ARヘッドセットのスタートアップVrvanaを3000万ドルで買収していた。さらに、2018年8月には、ARグラス用のレンズを開発する新興企業「Akonia Holographics」を買収していた。

昨年は韓国のデザイナーのTaeyeon Kimが、アップルが開発中のARグラスのモックアップを発表していた。ティム・クックは2018年の決算発表の場で、「ARのポテンシャルは巨大なものだ」と述べていた。

今回のリーク情報は、アップルがARグラス開発に向けて活発な動きを示していることを示している。ただし、正式なリリーススケジュールは明かされていない。

今年の開発者会議(WWDC)でアップルは、AR開発プラットフォームの最新版であるARKit 3をアナウンスしていた。

編集=上田裕資

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