コスト抑制のため欠かせない定時運行
ライアンエアーは2018年、15分以上遅れて到着する便がわずか14%と、世界で最も遅延の少ない航空会社となった。欧州のイージージェットなど頻繁に遅延している多くの航空会社と違い、ライアンエアーはコストを最大限抑えるため過密なスケジュールで運行しなければならない。
これは、現在同社の操縦士らがストライキを行っている理由の一つでしかない。同社は効率的に、そして時に無情な方法で運行されている。同社が格安航空会社の一つである理由はそこにあるのだ。ライアンエアーのフライトは45秒に1便離陸しており、毎日35万人もの乗客を運んでいる。
ライアンエアーは目的地まで時間通り乗客を送り届ける上で、非常によく機能している。ただ、何か問題があったときには手厚いサポートを期待しないこと。繰り返すが、安いものには訳がある。誰もが問題が起きるまでは何も気にせずに同社を利用し、金を節約しているのだ。
安上がりの商品だと明確に提示されているものを買った後に批判し、さらに多くのサービスを期待するのは不公平ではないだろうか。自転車を買った人が、車が届けられることを期待することはないはずだ。同じことが飛行機のチケットにも言える。
ライアンエアーは自社のやるべきことをしていると私は思う。しかし、同社のビジネスのやり方とスタッフに対する報酬は完全に別の話だ。この点については、今後のニュースを見守ろう。