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2019.09.01

Yコンビネータ支援の「次世代ウーバー」Nomad Ridesの挑戦

Getty Images


ガートナーのシニア・ディレクター、Mike Ramseyは「Nomadの事業モデルはスポーツジムのメンバーシップに似ている」と指摘する

Nomadはドライバーたちのコミュニティの醸成に力を入れており、グループチャットを設けたり、月ごとのイベントを実施中だ。また、ドライバーが乗客を選んだり、顧客リストを作成できるようにして、彼らの安全と自由を重視している。

テキサス州オースティンでは、2016年にウーバーとリフトが一時的に撤退し、その後地元のNPO「Ride Austin」が配車サービスを開始した。同社は、ドライバーから99セントの固定フィーを徴収している。しかし、Ride Austinの共同創業者兼CEOであるAndy Trybaは、乗客の獲得はドライバーの獲得に比べてはるかに困難だと述べた。

「ウーバーとリフトは、競合を打ち負かすために膨大な予算を投じている。彼らから乗客を奪うためには、価格以外のメリットを打ち出す必要がある」とTrybaは話す。McHugh によると、Nomadは安全対策に力を入れており、口コミでの基盤の拡大を目指している。

また、事業地域を大学がある町に絞る戦略も練っている。Nomadは、8月26日にインディアナ大学でサービスを再開する予定で、さらにパデュー大学やイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校などでのサービス提供も計画中だ。

編集=上田裕資

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