外国人旅行者が帰国後に懐かしむ日本:「21の魅力」(その2)

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12. チェーン店でない、独立系カフェ



日本について考えるとき、緑茶と寿司の国なのだから、チーズケーキやコーヒーじゃないよね、と思うかもしれない。「すてきなカフェ」にはあまり期待しないだろう。しかし日本にでも、コーヒーは人気の飲み物だ。そして、日本のカフェは実にすばらしい仕事をしているのだ。

もちろん、有名なコーヒーチェーン店は全国のあちこちで見つかるが、日本では膨大な数の個人所有のカフェにも遭遇する。そしてそこには、起きている時間のすべてを最高の一杯のコーヒーを入れることに捧げるスタッフがいて、店自体が、スタイリッシュで居心地がよくリラックスできる聖地のような空間なのだ。

きっとあなたは、こんな場所でカフェイン摂取をしたことがなかったと思う。日本の独立系のコーヒーハウスを訪れた後にスターバックスやカフェネロに入ると、味気なく思えてしまうし、故郷にあるハイセンスな個人所有のカフェでさえ、日本のカフェのほど魅力や深遠さが感じられないかもしれない。

13. (なんといっても)食事




とにかくブラボー、日本食!

言うまでもないことだが、日本食は素晴らしい。たとえあなたが母国で、日本食レストランがたくさんある都市に住んでいても、同じ価格で同じレベルのクオリティが得られることはまずもってない。日本に来る前に大好きだった店は、帰国後は確実に「並以下」に感じられるだろう。これだけは保証する。日本を離れた後、あなたが真っ先に心から懐かしく思うのは、日本の食事だ。

14. 四季の鮮やかな区別



「日本には四季がありますからね」。私にそう言った日本人は、数えきれないほどいた。はじめのうちは、「英国にも四季があるんですよ」と応じていたが、数年後に、季節の変化がこれほどまでに日本人にとって重要である理由がわかりはじめてきた。

それは、食べ物、祭り、ファッション、ほぼすべてのことが季節とともに変化するからだ。日本では、気候や植物が移り変わるにつれて、はっきりと流れが切り替わる。

もちろん私の母国にも誇りにできる四季があるが、日本の四季は比べ物にならないほど驚くほど鮮明に区別されていて、文字通り季節の妖精がペンキで風景を塗り替えていくようだ。それぞれに独自の美しさがあり、一度知ってしまえば、そのひとつひとつを愛さずにはいられない。

そう、うんざりする湿気と暑気に包まれる夏や、歯磨きがチューブから絞り出しにくくなる凍える冬さえも(外国人旅行者が帰国後に懐かしむ日本:「21の魅力」(その3)に続く)。

翻訳=鹿田昌美 編集=石井節子

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