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The editor of RiskHedge Report


ソニーとの類似点

1980~90年代、ソニーは私たちの誰もが欲しいと思うものを作り出す「王者」だった。90年代には、何百万人もの子供たちがサンタクロースに「プレイステーションが欲しい」とお願いした。米タイム誌は、史上最も売れた家庭用ゲーム機として、オリジナルのプレイステーションを紹介している。

メガヒット製品を生み出し、高く評価されていたソニーは当時、現在のアップルのような企業だった。テレビ、ビデオゲーム、ポータブルミュージックプレーヤーの市場を支配していた同社の株価は90年代、500%上昇した。

だが、ソニーの新しい大きなアイデアは尽きてしまった。その間に、「ウォークマン」はアップルのiPodによって「破壊」された。そして、プレイステーションは多くの市場でマイクロソフトの「XBOX」などにシェアを奪われた。

全盛期は過ぎたのか?

誤解のないように言っておくが、筆者はアップルが破綻すると予想しているわけではない。およそ1800億ドルの現金を保有し、今年の利益が560億ドルになると見込まれる同社はこの先も、過去のイノベーションによって前進していくことができるだろう。

だが、アップルはここ10年間で最も大きな成功を収めた世界最大規模の公開会社であることを覚えておく必要がある。アマゾンやグーグル、サムスンなどの強力な競争相手がいる中で、「惰性で前に進む」だけでは十分ではない。

iPhoneの売上高が前年より10%近く減少するなら、利益を安定させるためにはその他の事業の売上高を前年より少なくとも15%増やさなくてはならない。アップルが今後、新たにメガヒットを記録できる製品を生み出すことができなければ、その最高の日々は過ぎ去ったということになる。

編集=木内涼子

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