ディズニーが「Disney+」の告知に本腰、SNSで大規模キャンペーン

D23エキスポでのDisney+パビリオン(8月23日)(Photo by Charley Gallay/Getty Images for Disney+)

米ディズニーが11月12日に始動する動画ストリーミング「Disney+」のプロモーションに、本腰を入れ始めた。

8月23日、カリフォルニア州アナハイムで、2年に1度開催されるディズニーのイベント「D23エキスポ」が開幕した。ウォルト・ディズニーがハリウッドに映画会社を設立した1923年にちなんで名づけられたD23は、世界中から熱心なディズニーファンが集うイベントとして知られている。

ディズニーはD23エキスポの来場者限定で、Disney+を割引価格で提供することを発表した。3年契約を行った人々は、年額69ドルのサービスを1年あたり23ドル引きで利用可能になる。この発表を受けて、受け付けブースには長蛇の列が出来た。

ディズニー会長のボブ・アイガーは、Disney+の成功を同社の最重要課題に位置づけている。先日の決算発表の場で、アイガーは「当社にとってDisney+以上に重要なプロジェクトは存在しない」と投資家らに述べていた。

ディズニーの公式ツイッターアカウントは8月19日、アラジンのキャラクターのジーニーがDisney+をアピールするGIF画像を掲載し、630万人のフォロワーに加入を呼びかけた。1150万人のフォロワーを持つPixarのアカウントや、870万人のマーベルエンタテインメントのアカウントもこの動きに同調した。

ディズニーは、Disney+がディズニーだけでなくPixar、マーベルやスター・ウォーズのオリジナルコンテンツが楽しめる場であることを、全力でアピール中だ。同社は競合のネットフリックスに真っ向勝負を挑む構えだ。

D23の会場には、俳優のジェフ・ゴールドブラムや、元アメリカンフットボール選手のジム・ブラウンなども姿を見せ、Disney+のアプリのデモも披露された。

ディズニーは新たなプロジェクトに、ふんだんな予算をつぎ込むことで知られている。同社は映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」の告知に2億ドルもの予算を投じ、世界で28億ドルの興行収入をもたらした。

コカ・コーラとコロンビア映画のマーケティング担当役員を務めたPeter Sealeyは「ディズニーは人々の期待を決して裏切らないはずだ。ただし、このゲームは長期戦になる」と述べた。

編集=上田裕資

ForbesBrandVoice

人気記事