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久保建英

日本サッカー界の至宝が、再びスペインの地を踏んだ。

10歳で世界のトップクラブであるバルセロナの下部組織でプレー。当時から将来が嘱望されていた久保建英が、世界最高峰のサッカーリーグであるスペイン リーガエスパニョーラに属するバルセロナの永遠のライバルチーム、レアル・マドリードに移籍したことは日本のサッカーファンたちを驚かせた。

「世界を変える30歳未満」として、日本を代表するビジョンや才能の持ち主を30人選出する名物企画「30 UNDER 30 JAPAN 2019」のスポーツ部門で選出された、久保建英。



Jリーグ最年少記録樹立、19年のコパ・アメリカで日本代表デビューを果たした18歳の久保は、古巣ではなく新天地を活躍の場に選んだ。

そんな久保について、現在トルコの強豪・ガラタサライでプレーする日本代表の長友佑都はインタビューで「人生2回くらいやってるのかと思うほど、冷静に客観的に自分を見ている」と語り、選手としても「選択肢が多く、相手からすれば最悪のプレーヤー」と評する。

久保とスペインとのつながりは、2009年に遡る。当時東京ヴェルディのスクールに所属していた8歳の久保は、たまたま目にしたパンフレットをきっかけに「FCバルセロナキャンプ(07年より日本国内で開催)」というトレーニングプログラムに参加。そこでMVPを獲得した副賞として、翌年、FCバルセロナスクール選抜としてベルギーで開催された大会に参加した。

その縁もあり、11年にFCバルセロナの下部組織カンテラ(ラ・マシア)へ入団し、スペインで生活を始める。そこでも活躍を続け、そのままプロ選手としてバルセロナと契約するのかと思われた矢先、14年に、FIFAが定める「18歳未満の外国人選手獲得・登録違反」によって、久保はバルセロナでは公式戦に出場できなくなってしまう。

このまま海外の他クラブで経験を積むべきか、それとも日本に戻ってJリーグクラブでプレーをするか、メディアはその去就に注目。結果的には、15年3月に帰国し、FC東京の下部組織(FC東京U-15)に所属することになった。

文=石原龍太郎

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