ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ

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どんな組織にでも、健康への関心が高い人から低い人、健康的な生活を実践している人からそうでない人まで、多種多様な人が存在します。

DeNAでは、ボトムアップ型の健康経営を推進する一環として、全社員の健康状態や生活習慣などを知るために、食事・運動・睡眠・メンタル・デンタルなどを幅広く問うアンケートを年に2度実施していますが、その結果によれば、平均年齢34才の弊社で健康的な生活を意識している人は、全体の約5割程度です。

組織全体を健康的にするうえで、最近は残りの半分の人たちに向けた取組みが重要になってくると痛感しています。とくに健康への関心がない人への施策には「工夫」が必要になります。

以前にも「健康」という言葉は使わず、スキルアップやパフォーマンス向上といったテーマとしてお伝えしましたが、もっと効率よく変化を起こせる方法はないか、そこにいるだけで健康になってしまう環境づくりができたら最高だな、と日々考えていました。

すっきりした味わいのタピオカ

そこで、世界的な平均寿命はどんなものなのか、厚労省のサイトを調べてみました。日本は、ここ数年の平均寿命は世界第1位で、男性が81.09歳、女性が87.26歳です(本当は健康寿命が知りたかったのですが、そこまでは調べられず)。しかし、国ではなく「地域」として見ると、香港が男性は81.70歳、女性も87.66歳と、日本より平均寿命は長いようです。

どのような要因があるのか気になって調べてみると、香港に関しての以下のような気になる情報が見つかりました。

・医食同源の考えが浸透した健康的な食生活
・街と山が近い、運動しやすい環境
・見ず知らずの人同士でもコミュニケーションをとる

「なるほどな」と思う一方で、実際のところが気になり、現地に出かけてみることにしました。

行ってわかったのは、食べ物の味付けがマイルドなことです。日本の外食店では、飲酒を促すように、塩分や糖分の輪郭がはっきりした味付けが多いような気がしていました。しかし、香港では、最初の口当たりは弱いものの、後から旨味を感じる、いわば日本で良質な出汁を飲んだ時と似た感覚があったのです。

香港料理以外にも欧米料理やベトナム料理、イタリアンの店にも行きましたが、同じマイルドな感覚を味わいました。味の濃さを感じたのは、朝食ビュッフェで冷凍食品っぽいポテトフライを食べたときだけというくらいです(笑)。

糖分に関しても、アイスやケーキなどを食べて甘さをチェックしましたが、日本だったら物足りないと指摘されるのではと思う程の控え目さ。話題のタピオカも、見た目はとても甘そうで口にするのに抵抗がありましたが、飲んでビックリ! 驚くほどすっきりとした味わいでした。


香港で人気ナンバーワンのタピオカ(Jo Panuwat D / Shutterstock.com)

香港の長生きの秘訣のひとつは、食事の味付けに対する考え方が、舌や体に優しいことではないかと思います。実際、私が街を歩く人を見ている限りでは、BMI基準値をオーバーしていそうな人が日本よりも圧倒的に少ないのも印象的でした。

文=平井孝幸

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